ラジオのぐぃ~って伸ばすアンテナはAM放送は関係ないです【災害の備え】
台風がやってきます。先日、ラジオの準備をしていたときに思ったのですが、ラジオの伸ばすアンテナはAM放送は関係ありません。あれを伸ばしても全く意味ありません。AMは本体内蔵なのでラジオごと向きを変えるのが正しくて、効果もあります。
伸ばすアンテナはロッドアンテナといいますが、これはFM放送用。正確に言うとFM放送の周波数に合わせた長さと設計になっています。
例えばJ-WAVEの81.3MHzの波長は300000÷81.3=3.69mで、ロッドアンテナが4分の1波長のアンテナなら4分の1にして0.9225mです。実際にはこれと短縮率とマッチング部による長さの調整があるのでもう少し短くなりますが、そう大きく違わない長さになっていると思います。
AM放送はというと、周波数は522~1613kHzですので、波長は575~186mとなり、4分の1波長のロッドアンテナが作れるサイズではありません。そこでラジオの中に電線を巻いたコイルのようなアンテナが入っています。ですのでAM放送を受信するときにアンテナの向きを調整したければ本体ごと回すことになります。
つまり、災害時等にNHKラジオ第1放送を聞くときに、よりよく受信するためにはラジオごと向きを変えるのが正しいです。向きですが、アンテナに対して直交した線の前後どちらかが送信所に向くようにするのが基本ですが、必ずしも電波がその方向からまっすぐ届くわけではないのでいろいろ向きを変えてみるしかありません。
AM放送の送信所は首都圏の場合、NHKラジオ第1、第2は埼玉県久喜市です。TBSは戸田市、文化放送は川口市、ニッポン放送だけ千葉県木更津市です。テレビやFMのようにスカイツリーではありません。関西もテレビの送信所のように生駒山ではなく堺市や高石市などにあります。
なお、ラジオを買うときは今なら「ワイドFM対応」を選んでおくことをおすすめします。受信範囲が広がるからです。そして、電池も単3など入手性が良いものを使う機種を選んでおくことも重要です。