非常用にも使える、簡単な太陽光発電の作り方【予算1万3000円くらいから】

簡易な太陽光発電を考えてみました。12Vのカーバッテリーを使うもので、ノートパソコンの充電や短時間であれば、小型の液晶テレビなどを駆動できるものです。完成品ではないので、太陽光パネルとチャージコントローラ、バッテリー、インバーターの接続は自分でやる必要がありますが、電気のプラスとマイナスがよくわかってる人なら簡単にできるでしょう。

非常用に使えるほか、ふだんからセンサー付きの常夜灯の電源として使ってもいいかもしれませんし、コードを引き回してケータイはここから充電するようにしてもいいかもしれません。応用次第です。

まず、太陽光パネルとチャージコントローラーです。太陽光パネルは20Wのものを選びましたが、もっと大きくても大丈夫です。W数次第で金額が比例するのと、大きくなると出力電圧が36Vなど24Vバッテリーが必要になってきます。バッテリーが12Vならば出力電圧が18V前後のものを選ぶようにします。

今回はセットでいいものがあったので、セットを紹介していますが、別々に選んでも大丈夫で、太陽光パネルの出力電圧に対応したチャージコントローラーであれば使えます。セットのチャージコントローラーにはUSB出力があるので、USB出力だけが必要ならこのセットにバッテリーを付けるだけで動きます。画像をクリックで商品ページに飛びます。

バッテリーも適当なもので大丈夫です。カーバッテリーの40サイズがいちばん安いと思いますが、もっと大きくてもいいです。あまり電気を使わず、とにかく電気を貯めておいて非常時にたくさん使いたいのなら、大きめの容量がいいでしょう。新たに買わなくてもクルマのバッテリーを少し早めに交換して余ったものを使ってもいいかもしれません。ただし、後述するようにカラまで使うつもりならカーバッテリーじゃないほうがいいです。

次にインバーターです。さまざまな機器を確実に動かすのであれば正弦波タイプのものがいいですが、修正波とか修正正弦波と表記されているものでもなんとかなりますが、すべての機器が動かない可能性があります。非常用に数倍も高価な正弦波タイプをおごっても……ということで修正正弦波のものを選びました。また、太陽光パネルからバッテリーまで24V仕様にした場合でも使えるよう、12V/24V共用を選んでみました。ちなみに白熱電球ならどんな矩形波タイプでも点灯しますが、消費電力が大きすぎるので非常時には向きません。

インバーターの入力がシガライターソケットなので、ソケットが必要です。エーモンのものを選びました。インバーターの入力が直付けのものを選んだなら不要です。

そして、配線には電線が必要です。100Wの機器を使うような場合には2.0スケアくらいあると安心です。非常用や一時利用でなくて屋外に出しっぱなしで常備して使うなら、ビニル平行コードではなく、VCT+保護管や、CVケーブルなどを使ってください。

それから、カーバッテリーの場合はバッテリーターミナルが必要です。紹介した40B19R(Lでも可)ならB型のターミナルです。大きな容量のバッテリーだと径が大きなD型のターミナルが必要です。バッテリーに合ったものを選んでください。

パーツが揃ったら、太陽光パネル→チャージコントローラー→バッテリーとつなぎ、チャージコントローラーの出力から電源をもらい、インバーターに接続します。これで、太陽光からAC100VとUSBの電源がとれます。カーバッテリーに充電しながら使う仕組みですので、昼間に雲がかかっても安定して使えますし、夜間はバッテリーの残量次第で使えます。

しかし、カーバッテリーは空まで使うと著しく劣化するので、夜間にカラまで使うつもりならば、高いですが、ディープサイクルバッテリーを使います。これは20Ahと最低限の容量ですが5000円くらいします。残念ながら大きくすればするほど高くなってしまいますので、予算と需要にあわせて選んでください。

このほか、太陽光パネルを固定したりするなら必要に応じて金具などが必要です。意外に面倒ですが、20W程度のパネルをベランダに置いて太陽と正対できるように設置しておくだけで、非常時含めてなにかと便利です。太陽光発電システムがある人も、別系統として設置すると便利です。ちなみにうちでもやってます。

 

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