自宅に電気を2本引くことはできない。変動相場+楽天でんき のような組み合わせは不可

変動相場制の電気料金プランが話題です。新聞などでは不安をあおっていますが、契約者は多くなく、従来から契約を変えていない人はもちろん、よくCMが流れているような大きなところと契約している人は、価格高騰の心配をする必要は全くありません。

心配すべきは、価格ではなく、電力不足による大規模停電などで、節電を心がける必要があるでしょう。今回はLNG不足なので、従来のような昼間の節電ではなく、太陽光など再エネが使えない日光の当たらない天候の日と夕方から人々が寝静まる深夜までの夜間帯が重要です。

変動相場ですが、寒波に加えて火力発電所の燃料であるLNGの確保の問題があって卸電力市場が高騰しています。以前なら高くてもkWh単価が数円というものが時間帯によっては数百円となり、1月17日からは上限200円という措置が取られるほどです。上限である200円でも非常に高く、通常の契約の単価の10倍近くなるため、変動相場の人は電気料金の請求に恐れをなしている人もいるかもしれません。

参考:
http://www.jepx.org/market/

変動相場の電気がある一方で、固定相場の電気があるとなると、安いときは変動相場制の契約を使い、そうでないときは固定相場の契約の電気を使うなどと考える人もいるかもしれません。ネット回線のように予備回線を確保するというイメージです。

しかし、現在は1軒に2本の電気を引くことはできません。2世帯住宅などで条件を満たせば別々にすることもできますが、基本はできません。

https://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/faq/home/faq02-j.html

また、仮にできたとしても、電気の切り替えをどうするかというも問題もあります。一般家庭向けに途切れずに電気を使う方法はあまりなく、手動でコンセントを差し替えるくらいです。

ちなみに、サブ契約がもしできるとしたら、基本料金のない「楽天でんき」のようなプランが適していると思われます。


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