エアコンのコンセントが届かない場合の対処方法

エアコンから出ているプラグが壁のコンセントに届かないということがあります。そこで、壁のコンセントのプレートを外して、壁の中にある余裕のあるケーブルを引き出し、コンセントを空中に浮かせて接続するという方法が話題になっています。
安全かどうかで言えば、コンセントの刃先のバネの力だけで接続しているのですから、外れる恐れがあり。良い方法ではないでしょう。引っ張られることで接触不良を誘えばコンセント部分の加熱があるほか、動作中にコンセントが外れることによりエアコンに悪い影響があることもあります。
そもそもの問題として、コンセントを分解してケーブルを引き出して空中配線をするということ自体、本来埋め込まれてるはずのコンセント部材が露出し、言語道断の行為と言えるでしょう。
この場合の正しい対処方法としては、既存のコンセント位置のボックス内でVVFのケーブルを継ぎ足し。エアコン近くに露出のコンセントを設置、途中のケーブルをモールで保護するという方法です。新たなコンセントの部分と、モールの固定にビスを打つくらいで、ネジ穴はあきますが、壁に大穴を開ける必要がないので、賃貸でもぎりぎり対応できる可能性があります。
とはいえ、エアコンの位置を本来の設計と違う位置に設置して、エアコン用コンセントまで届かないということはなかなかないです。エアコンのコンセントのコードは意外に長く、ネットで話題になったような位置関係では足りなくなるほど短くないのが常です。最初の設置時に長いコードを短く加工してしまい、エアコン移設時に足りなくなったということではないかと思われます。
一応、本当にコンセント移設が必要になった場合の施工方法を紹介しておきます。
必要な部材は以下のとおりです。
- モール用スイッチボックス 2個
- コンセントカバープレート
- 2号モール(必要な長さ)
- ケーブル VVF 2.0mm-3芯(必要な長さ)
- リングスリーブ(小)または差込型コネクタ2P を3個
- ビスやビニルテープなど
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必要な長さに応じてケーブルやモールは調達してください。モールやスイッチボックス、プレートの色は壁に合わせてください。モールはVVF 2.0mm 3芯の場合は2号がぴったりのサイズですが、ケーブルの取り回しを考えると3号のほうが設置が楽かもしれません。ケーブルの継ぎ足しに必要なリングスリーブは専用の圧着工具が必要ですが、もしないなら差込型コネクターでもいいでしょう。接合部の信頼性や強度の点ではリングスリーブで圧着がおすすめです。
そして、エアコンのコンセントが接地極なしの場合はVVFは2.0-2Cでもかまいません。ただし、アースがない場合は室外機側でアースを取ることを強くおすすめします。
設置手順は以下のとおりです。
- 最初に該当の回路の分岐ブレーカーを落としておき、コンセントに電気が来てないことを確かめる
- コンセントプレートを取り外してモール用スイッチボックス(1個目)をかぶせるように付ける
- エアコンの近くにコンセント設置場所にモール用スイッチボックス(2個目)を取り付ける
- 途中にモールを設置する
- エアコンの近くのスイッチボックス内に最初に外したコンセントとプレートにVVFケーブルを付けて取り付け、VVFケーブルをモールに添わせて固定する
- 元のコンセントのボックス内でVVFケーブルを継ぎ足す
- 元のコンセントにかぶせたモール用スイッチボックスにさらに、カバープレートを取り付け
- 配線を再確認し、分岐ブレーカーを上げて確認して完成
言うまでもないですが、この作業は電気工事士の免許がないとできず、自分の家以外の施工は電気工事業の届け出も必要です。電気工事士ならわかる程度の基本的な説明も省いています。