オーディオマニアの家の電源強化でCV38で引き込みは無理?

オーディオに凝る人の話しで、引き込みはCV38など38スケア(mm2)を指定するなどと言われますが、実際、38スケアで引くのはたいへんです。

まず、電柱から家の引き込み線取り付け点までのケーブルは電力会社の所有で、ケーブルの太さや種類は指定できません。契約容量や長さに合わせて向こうが決めてきます。そして、ユーザーとしては引き込み線取り付け点まで用意すれば、電柱からの部分は無料(東電)で引き込んでくれます。

次に、引き込み線取り付け点から分電盤までの配線です。「幹線」と呼ばれることが多いです。これは自分で用意するもので、自費ですから基準内で好きなものにできます。基準といっても、電力ケーブルであり、流れる電流に応じた太さがあれば、いくらでも太いものを使っても問題はないことになっています。

しかし、ここからが注意です。あまりに太いとブレーカーやスマートメーターなどと物理的に接続ができません。特にスマートメーターは支給なので、こちらも指定できず、一般家庭用の60A(契約だと12kVA)のスマートメーターの場合、22スケアまでしか接続できません。

つまり、アンペア契約で50Aなどの場合にはスマートメーターの前後は22スケア以下の電線である必要があります。

そして、60Aまでのアンペア契約よりも上の契約だと、家にある電気機器構成か、主開閉器の容量で契約容量を決めますが、概ね100A契約に相当する10kVA契約の場合、50Aの容量の主開閉器が必要です。分電盤の主開閉器(漏電ブレーカーを兼ねる)が50Aの場合、接続できる電線は22スケアまでです。

多少の工夫をすれば幹線は38スケアで引くことはできますが、スマートメーターを120Aタイプにしてもらえるかどうかは不明です。

では、主開閉器の容量で契約して、38スケアに対応する主開閉器はというと75Aや100Aになりますので、これを使った場合の契約容量は15kVAや20kVAになり、たとえば20kVAの月額基本料金は5720円(東京電力エナジーパートナー 従量電灯C)とかなり高くなります。

逆に言えば20kVAなどで契約すれば、引き込みに使うケーブルも太いものを使ってくれるでしょう。ずっと38スケアで電気を通したければ、契約容量をうんと上げればいいことになります。

ちなみに、アンペア契約で50A契約だと電柱からの引き込みは8スケアで引き込まれることが多いようです。

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