東芝の掃除機の回転ヘッドが動かない原因はマイクロスイッチ

家電製品はこわれにくいものとそうでないものがあり、壊れやすい場合でも原因は単純なことが多いです。手持ちの東芝の掃除機のヘッドの回転ブラシが動かくなっていたので、分解したところヘッドが着地しているかどうかの判定をしているスイッチの故障でした。

スイッチの型番であるパナソニックのABJ151460を検索したところ、同様の故障は頻発しているようで、直されてる方もいるほか、東芝の掃除機用として部品を販売している方もいて、故障も件数も多そうです。

ABJ151460のデータシートを見たところ、接点などスイッチの電気的な寿命は20分に一度の動作で3万回以上となっていますので、毎日掃除をして、ヘッドを浮かせたり着地させたりという掃除機の使い方にクセのある人なら、極端に短い間隔で1日に100回くらいスイッチがオンオフされることになり、1年もたたずにスイッチの寿命を迎える可能性があります。

東芝の掃除機の場合、このスイッチにはAC100Vがかかっています。掃除機を動かしていてブラシを回転させた状態の電流は不明なものの100Vを直接入り切りしていますので、ブラシ回転させたままヘッドを浮かせたり着地させたりすれば接点への負荷もそれなり高いと思われます。スイッチ自体の電流の上限は2Aであり容量オーバーにはならないものの、やはり想定寿命の下限でダメになることを覚悟したほうがよさそうです。

修理ですがパナソニックのABJ151460に交換できない場合は、同サイズで同仕様のオムロンのD2FD-2L30-1Tもあり、こちらのほうが安く買えることも多いです。パナソニックとオムロンのデータシート上の耐久性は同じです。実際にどちらが長持ちするかは不明です。

また、ヘッドを浮かせた場合に回転ブラシの回転を止めなくてよいなら、スイッチを使わずに直結という手段もあります。東芝の掃除機の場合、回転ブラシをオフにしても掃除機のスイッチを入れるたびに回り始めます。浮かせても回ったままですので、操作ボタンで停止操作をしなければ、ヘッドに詰まったごみを除去する場合に怪我をするかもしれません。ブラシの回転が必要ならそういったリスクを承知した上で、スイッチを直結という選択もありかもしれません。

スイッチの接点は、ヒンジの付いているほうから、C、NO、NCとなります。ABJ151460の場合は刻印があります。通常はCとNCが接続され、スイッチが押されるとCとNOが接続され、CとNCは離れます。スイッチが壊れて回転ブラシを動くようにするにはヘッド内にある小さい基板からスイッチを外してCとNC間を開放、CとNOを電線でジャンパすれば動くようにはなります。ただし、もう一度言いますがヘッドを浮かせても回転ブラシは回ったままになります。

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