三菱自動車のEVの軽バン、MINICAB-MiEVが2022年度に復活

EV化でてっとり早いのは、お金持ちが金に糸目を付けずにバッテリーたくさん搭載のEVを買うことと、走行距離やルートが決まった商用車だと思っていますが、そこにいいニュースが入ってきました。2021年3月で受注を終了したMINICAB-MiEVが2022年度に再度受注開始するということです。

途中、販売再開を匂わすような記述がWebサイトに掲示されましたが、すでに三菱自動車は通常モデルの軽バンの製造から撤退していますし、ベース車や生産ラインはあるのか? という問題から再開せず終了になってしまうと思っていました。

ところが、2022年のオートサロンでMINICAB-MiEVのカスタムカーを三菱自動車みずからが展示したことで何かあると思っていたのですが、問い合わせたところ2022年度に受注再開とのことです。社長も報道のインタビューでは秋から販売再開と発言しています。車両についてもオートサロンで展示したこれまでのMINICAB-MiEVのままということです。

ベース車両は軽自動車サイズ拡大直後の1999年に登場した形ですが、途中、フロントやリアのマイナーチェンジを複数回実施、ベースのガソリン車は2017年に生産終了。途中から追加されたEV仕様だけが残っていました。

ベース自体は23年目の古いものとなりますが、もともとスクエアなボディですし、あまり進化のない軽商用車であることでデメリットはほとんどないでしょう。軽バンとしての車内ユーティリティについてはユーティリティナットがほぼないなどの差もありますが、多目的に使うのなら、リアの窓がふつうに開かないN-VANや新型ハイゼットに比べれば大きなメリットです。

とはいえ、オートサロンの展示のように、少ないバッテリー量の軽バンを、電源も使える移動オフィスやキャンピングカーに使うというのはどうでしょうか。そこは現実的でない気もしますが、EVの軽バンが注目されるのはいいことです。

ベース車の量産体制がないこともあってこの型のままずっと販売が続くとは思えないですが、現在の軽バンブームもあってEVの軽バンが見直され、もっと素敵な新型の登場や他メーカーの追随などの発展に期待したいところです。

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