洗面台選びは、鼻毛とシワが気になるならライトの位置に注意
春になってくると気になるのがなぜか(?)洗面台です。洗面台選びで失敗したなと思うのが最近のモノはライトが上のほうに付いているということです。旧式の中には比較的低い位置にボール球のライトが両側に付いていなかったでしょうか。はっきり言って上部ライトは使い勝手にはデメリットが多いです。
ライトが上になると、女性に限らず男性でも顔のシワが目立つようになります。特にLEDのものは必要な範囲だけ照射するのものが多く、壁や天井の反射光がなく、影が出やすくなります。特に彫りの深い顔の人はより凹凸が強調されて鏡にうつります。
凹凸が強調されるだけならまだいいのですが、顔の大事なところが見えないということになります。例えば喉の奥、奥歯、アゴ、そして鼻の穴。こっそり鼻毛の処理をするのでも鼻の穴の中の奥に光が当たらず見えにくいということになります。喉の奥が見えなければ健康管理すらままなりませんし、アゴが影になっていてはひげ剃り時の安全にも問題があります。
残念ながら昔のようなボール電球が左右の低い位置にある洗面台はもうラインナップされてないようですが、そのかわりになるものがいくつかあります。
ひとつはリクシルの一部洗面台の装備できる「フェイスライト」です。三面鏡の隙間に縦のLEDライトを埋め込むタイプです。ルミシス ボウル一体タイプ、ルミシス ベッセルタイプで装備できます。ただし、グレードが上のほうのものになります。
鏡が一体の洗面台では無理ですが、鏡を別にすればTOTOには縦ライト付きのLED照明付鏡(EL80013)があります。こちらも鏡としては高価な部類になります。
おそらく、リクシル以外のメーカーも上のほうにLED照明を付ければ問題になるのは気づいているはずです。今後は縦のLEDを装着したものが増えてきたり、ライトの位置を工夫したり、またはフレキシブルケーブルの先にライトをつけたものが別途装備されるなど進化も予想されます。
今、新築やリフォームで洗面台を装備しようと考えている人は、ライトの位置にも十分注意してください。
ちなみに、このほかにも洗面台の違いはたくさんあります。水栓の使い勝手や石鹸の手での使い勝手、水はね。シャンプー対応のボウル大型化で一時的なモノ置き場の不足、三面鏡の裏側に歯ブラシを置くためのカビ発生など、全く考えられていないものとちゃんとしているものなどの差が大きいです。値段に関係なくダメなモノは本当に存在するということを念頭に置いて、しっかり選んでください。
設計士さんにしてもメーカーのいいことばかりが書いてあるカタログの宣伝文句を鵜呑みにして、自分で何も考えていない人もいます。相談したからといってベストな答えが出るとは限らないので、そこは自分でしっかり考えたほうがいいでしょう。