本日は電波の日なので、現在の電波の利用や無線LANについて考えたい
6月1日は「電波の日」、電波法などができた日が6月1日だったことが理由ですが、同時に「電波利用環境保護周知啓発強化期間」や「不法及び違反無線局対策強化期間」のはじまりということもあり、電波の日の前後は違法電波の取り締まりが非常に多くなっています。
とはいえ、過去のように違法市民無線……という言葉も死語ですが、27MHz帯で、国内に許可されていない大出力無線機を使った違法な無線局も、昔に比べると大幅に数を減らしているため、取り締まりのニュースも見なくなっています。
それでも、アマチュア無線機を業務に使うなど、無免許の無線機が取り締まられることはニュースでも流れています。話題の知床沖の観光船も非常通信にアマチュア無線機を使い、法的な面でも不確実な非常通信体制を放置したという面でも非難されています。
さて、家のスマート機器の無線の場合、無線LANは2.4GHz帯を使うことが多いです。無線LANだけでなく電子レンジの強力な電磁波もこの周波数帯という、もともと「雑多な通信や電波はここに集まっておけ」というような周波数帯です。
もし、混信や周囲の通信が多すぎて無線LANがうまく機能しないのなら、誰が悪いとかではなく、自分で別の周波数帯に移動するなどの策をとるしかないのが現状です。
それでも、現在最新の802.11axのように通信速度が上がっているということは電波の利用効率も上がっていることでもあり、同時に感度や混信対応など無線部分の性能も上がっていることもあって、同じ周波数帯にいる無線機器が増えてもそれほど気にすることもなくなっています。
そして、電波を違法に強くするということも、そういった機器がないこと、利用周波数が上になるにつれ技術的に難しくなっていることなどから、ほぼなくなっています。以前のようなラジオやテレビに混信を与えることもありません。特にテレビがデジタル化して、アナログ的な混信に強くなっていることも関係しています。
以上のことから、混信などで本当に人に迷惑をかける違法無線局というのは少なくなっていて、主に手続き的な面で違法なものにシフトしていると言えるでしょう。
ちなみに、まだ、国内で送信すれば違法になる市民無線機(CB無線機)は入手可能です。大出力のリニアアンプは出回っていますので、昔のようなこともできなくはないです。
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