エアコン設置場所は暖房をシミュレートしてから

エアコンの設置場所は部屋のレイアウトと密接に関わるのでいい加減に決めてはいけません。しっかりと部屋のレイアウトをシミュレートして決めていきます。専用コンセントや室外機までのパイプを通す穴をあけておく必要があり、専用コンセントも必要なので、後から場所を変えたり、置き場所を増やすことがなかなかできないからです。

室内機は暖房なので暖かい風が当たったほうが暖かいと思いがちですが、実際は上から吹き出てくるので足元に当たる石油ファンヒーターと違って、風には当たらないほうがいいかもしれません。

机が置いてある場所のすぐ上に設置したりしたらたいへん。夏の冷房は風が直接当たるで暑がりの人以外は恐怖です。そして、冬は温風が顔に当たります。十分に温まった風ならば乾燥し、それほど暖かくない風だと寒いだけです。ちょっと想像してみてください。

そして、室外機の場所も重要です。騒音・振動の問題や日当たりの具合など考えなければならないことがあります。

騒音・振動については、地面に置くのがいちばんで住宅と振動を切り離すことができます。十分な厚みのある鉄筋コンクリート造の家ではベランダ置きでもあまり問題がありませんが、軽量鉄骨住宅ではベランダ置きは振動や騒音が伝わってくる可能性が高いです。木造住宅は構造によりけりです。

そして日当たりです。夏場の冷房代を節約するために室外機を覆う日よけが市販されていますが、暖房には逆効果になる可能性もあります。暖房と冷房、どちらが重要でエネルギーを必要とするかを考えれば、少なくも冬場は室外機に日除けはないほうがよいのかもしれません。

なお、エアコンのコンセントはその場所のコンセントだけ別回路とします。エアコンが大電力を消費するという理由のほか、4.0kW以上のエアコンに多い200Vコンセントに対応しやすいからです。他のコンセントの回路が同じではエアコンのために200Vに電圧を上げることができません。

また、エアコンのコンセントは必ずアース付きのものにします。リフォームなどではコンセントにアース付きコンセントを設置しておきながらアースが繋がっていないことがありますので、そういう工事はさせないようにチェックが必要です。200Vコンセントの場合はアース設置は義務ですので、アースがなければ200Vにできないことになります。

ちなみに200Vコンセントとする際は、接地極付きのコンセント(パナソニックならWTF19223WK)で大丈夫です。アースターミナルが必要になることはまずないでしょう。知る限りで200V仕様のエアコンは接地極付きプラグになっていますので、別途アースターミナルのあるコンセント(パナソニックならWTF19324WK)は不要です。

 

 

反対に100V仕様のエアコンでは接地極付きプラグになっているのを見たことがありません。ですのでアースターミナル付きにして別途アース線を接続します。また、2.2kWタイプのエアコンはごくごく一般的な15Aのコンセントでよいですが、2.8kWタイプのエアコンでは20Aプラグが付いてるものもあります。20Aに耐える配線(例えばVVF 2.0m)にしてコンセントも15、20A兼用のもの(パナソニックならWTF19314WK)がおすすめです。

 

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