NHKのスクランブル化は視聴者の機器負担や買い替えなく可能のはず
NHKのスクランブル化が話題です。見ている人も見てない人も不公平がなくなるほか、前述のようにNHKの体制に対する意思表示ができること、強引な訪問員が訪れることがなくなるため平穏な生活ができることになり、すべての人にメリットがあることです。
では、実現には何が必要かというと、WOWOWのようにスクランブル化して放送する一方で、NHK受信料支払い家庭(事業所)のテレビのB-CASカードに視聴可能の信号を書き込むことです。放送局側がカード番号を把握していれば、放送電波から書き込みが可能です。
要はWOWOWに加入してB-CAS番号を言うとしばらくして受信可能になるという手順そのものです。解約すれば見れなくなるのもWOWOWと同じです。ですから、基本的にはテレビの買い替えや新たな機器の購入、ユーザーの機器入れ替えや操作はほとんどの場合は不要です。
問題となるのは、NHKが視聴可能なB-CASカードの情報をどう収集するか。個々のユーザーがB-CASカードの番号をNHKに伝える必要がでてきます。これは数が多く手間のかかる作業のため、移行には時間がかかると思われます。BS放送については契約促進メッセージを消すために赤いB-CASカードの番号をNHKに登録していますので、BS放送を見ているテレビはすぐにスクランブル化しても大丈夫のはずです。しかし、録画機はメッセージが表示されないため番号登録がされていない可能性があり、別途登録が必要です。
地上波の場合、これまでスクランブル放送はなかったと思うので、BSやCSと同様のことができるかは確実な実績はないでしょう。おそらく技術的には可能になっているはずです。
問題は地上波専用の機器に添付された青カードです。これはスクランブル解除されたという状態を記憶できないため、青カードの人は赤カードに変更しないといけません。アナログ変換のチューナーやPC用テレビチューナーが主で、すでにそれほど青カードは出回ってないように思います。
テレビ、録画機のB-CAS番号登録が終われば、あとはもうスクランブル化しても大丈夫でしょう。
心配なのは、スクランブル化で見られなくテレビがあるからという嘘をついて、テレビの買い替えや不要な機器を売りつける悪徳業者が出てこないかが不安です。くれぐれも詐欺にはご注意ください。