電気自動車用の充電コンセントの設置方法をざっくり説明
電気自動車を買わない理由のひとつに、充電器がないという人がいますが、比較的最近の戸建て住宅や、電気設備を拡充するリフォームでまともな業者がいじっていれば、充電用のコンセントは比較的カンタンに追加できます。
充電器そのものは通常はクルマに付属していますので、充電用のコンセントを設置することが、充電環境を整えるということになります。
ごく一般的な3kW普通充電のための設置手順はざっくりと以下の通りです。
- 分電盤の容量と分岐ブレーカーの空きを確認する
- 充電器用コンセントの場所を確認する
- 配線経路を確認し、必要なケーブルの長さを決める
- 分岐ブレーカー、ケーブル、充電用コンセントと必要に応じた配線材料を揃える
- 配線して完成。
家の配線を触れる知識や条件の揃っている人であれば、材料代だけで済むこともあり、クルマの停車場所と分電盤が極めて近く、分電盤に使っていない空きブレーカーがあったことから、材料費4000円で設置できたという話もあるほどです。
必ず必要になるのが、まず、コンセントです。
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高くなる要因としては、銅の塊でもあるケーブルが1メートルあたり300~500円と意外に高価になるので、20m引けば1万円近くなるほか、這わせるための部材や、必要に応じて家に穴をあけたり経路を確保するための工事をすれば、さらに高くなっていくことです。
長さについては、水平移動のほか上下の移動もばかになりません。さらにコンセント位置は地面から1m以上あることもあり、意外に必要なケーブルは長くなってしまいます。余裕をもって100m巻を買いたいという気持ちにもなりますが、2.6mmのVVFケーブルは余ってもあまり使いみちがないので、無理して買わないようにしたほうがいいでしょう。
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次に分岐ブレーカーです。日産のガイドラインなどでは20Aの漏電ブレーカーで15mAタイプを推奨しています。パナソニックのコンパクト21であれば、BSHE22022が該当になります。漏電ブレーカータイプでない場合はBSH2202になります。
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パナソニックの場合、ガイドラインに沿うならば、20Aの漏電ブレーカーで感度が15mAタイプはコンパクト21しかないので、コンパクト21でない分電盤の場合は分電盤ごと交換になります。コンパクト21が標準になってからだいぶたちますので、充電コンセントを付けるなら古い分電盤のままでなく、安全のためにも分電盤ごとの交換を強く推奨します。
また、分電盤がコンパクト21でも盤容量に余裕がない場合や分岐ブレーカーの空きがなければさらに費用がかかるほか、単相2線で引き込んでいる家や、宅内の幹線が細い場合はもっと費用がかかります。15Aが長時間連続して流れるということからも配線はきちんとすることを強くおすすめします。
さらに、コンセント側に、充電器を収納するケースを付けたり、クルマ付属の充電器を使わずに専用の充電器を付けたりするとなると、さらに費用が高くなります。
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実際には、敷地内で門扉があるなどすれば、充電器の盗難やいたずらなどの恐れがなく、充電用コンセントを設置すればほぼ事足ります。
電気自動車用のコンセントといっても、差し込み形状は200V20A用のものと変わらないので、一般向けのコンセントでも使えないことはないですが、電気自動車用は蓋がプラグ側を引っ掛ける構造になっており、刃先に力のかからない抜け防止機能がついています。さらに防水などがきちんとしていることからも電気自動車専用品を使うことが求められています。