「不適切にもほどがある!」の機器類を調べた
つい、ドラマを見て、機器類を検証してしまいました。
不適切にもほどがある!
https://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/
ネットを見ると1986年当時の喫煙の可否などの時代考証が話題になっていますが。登場する機器について調べてみます。
まず、アクシアのカセットテープは、当時、斉藤由貴のCMもあって、それまでのマクセルやTDKよりも一気にシェアが高まった記憶です。デザインもその当時のもののような気がします。ちなみに、別の1985年ドラマではマクセルのUD2だったので、それに比べると、より当時の年代の人気に合ったアイテム選びと思われます。
ムッチ先輩の持っているウォークマンはソニー WM-F55で、オートリバースとテレビ音声とラジオ機能がある機種。ガム電池で使ってスタイリッシュになる少し前の機種です。ヘッドホンはソニーのMDR-W30Lにも見えますが、違っている可能性は高いです。
部屋のビデオデッキはおそらく、日立 マスタックス VT-2900。
ビデオデッキはレベルメーターや録音音声フェーダーがあるところからみても、VHS hi-fiが出始めのころの機種であるのは明らかです。1986年ごろの設定としては合っていて、VHS機ではナショナル、ビクター以外となると資料がなくて判別が難しいですが合ってるはずです。
デッキの上に乗っていたテレビはサンヨーとなっていますが、こちらは型番不明。
機器はともかく、VHSカセットにあったピンクレディーを踊っている録画があるという点は違和感があります。ピンクレディーの全盛期の1978年と書いてあり、この当時のビデオカメラはデッキとカメラが別体で、それぞれ20万円程度。ソニーもナショナルもカメラが使えるポータブル機の発売は1978年ですので、出たての製品といういことになります。家庭用なら8mmフィルムカメラで撮影したものをVHSにコピーした可能性もありますが、そういうことなんでしょうか。
1978年ごろに40万円以上投資して、1985年ごろにVHS Hi-Fi機(20万円)を買う、相当ビデオにお金をかけた人ということになります。ちなみにアダルトビデオは当時もあります。
今後も古い機器が出てくると思うので、できる範囲で検証してみたいと思います。