延長コードやテーブルタップの発火はどうやって防ぐ

リール式延長コードが発火する映像がニュースで流れています。NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が定期的に注意喚起しているもので、コードリールから火の手があがる様子の動画が公開されています。

発火はどうやったら防げばいいかというと、NITEに書いてあるように、掃除して水分が付かないように、変形や無理な力を加えず、変形したプラグは使わない。最大消費電力を確認して超えて使わないなどです。

そして、この動画などNITEでは、過電流防止というテーブルタップの利用には触れていません。あれは何度も言うようにこういった状態でもほとんど役に立たないからです。

延長コードの過電流防止機能っている? 本当に役立つ?

話は戻って、コードリールの発火ですが、公開されている動画では、1300W+800W+30W+20Wの合計2150Wを使ったこととなっています。延長コードはどんなものでも15Aで、100Vであればだいたい1500Wが許容電力と捉えることができるので容量オーバーです。

特にコードリールの場合は、発熱の関係から巻いたまま使うのはご法度です。動画内に登場するコードリールには巻いたままでは5A、全長引き出せば15Aとなっていますので、巻いたままですと、コードから出る熱が逃げずに高温になり、やがて発火ということになります。

仮に全部引き出しておけば15Aの電線で2150Wを使うのは、即発火というほど危険ではありません。多少の余裕を持たせてあるので、ずっと使い続けても問題ない可能性だってあります。今回の場合、容量オーバーもそうですが、コードリールの使い方という問題も含んでいます。

コードリールに限らずにコンセント回りの発火というのはコンセントそのもので発生していることが多いようです。電極部分の汚れなど接触不良があれば、その部分は抵抗分を持ち、オームの法則によってジュールの法則分だけ熱を持ちます。(中学生の理科範囲?)

仮に接触不良やごみの噛み込み、電線内部で切れかけの状態など、1Ωの抵抗分ができたとします。そこに消費電力1500Wの機器をつなぎ、だいたい15A流れるとすると、電圧降下分は15Vで、P=I^Rなので、15×15×1で225W、つまり1秒間に225ジュールが発生します。これは54カロリー(225×0.24)で、1時間で19.44キロカロリーとなり、1リットルの水を19.44℃温度上昇させることができます。

カロリーに計算すると対したことがないと考えるかもしれませんが、1点集中で熱が出るとするとけっこうな熱量です。電線の被服が溶けて発火させることもできる熱量ですし、そばに燃え移るものだあれば、そのまま火事へとつながります。

できる対策としては、コンセントは確実に差し込み、異物の混入もなく、差し込み具合が悪ければ交換や修理する、ということを徹底するしかありません。

 

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