CEATEC 2018に行ってきた ~ リクシルのスマート宅配ポストは微妙
CEATECはもう昨日で閉幕しました。何年か前までは金曜終わりになってしまいました。まあ、世の中的に土曜日休みになり、一時期の液晶テレビのようなコンシューマ向け家電の展示もほぼなくなった今だと金曜終わりも当然なんでしょう。
リクシルはスマートホーム製品を展示していますが、結局は住設の枠を出たものではなく、新築したりリフォームする人が工務店や設計士さん通しで導入するものだから、どうもピントが外れている感じがします。
スマート宅配ポストがなぜ微妙かというと、カメラなどで相手を認証して扉を開けるため、1つの箱で複数の配達に対応できるということです。しかし、リアルタイムに応答しないといけないんです。人間が確認して開ける操作をしないといけないわけです。そこ、自動化できないかなあ。というわけです。例えば身分確認ができている宅配便業者なら開けてもいいとか、なかなか難しいにしても宅配員の顔認証でなんとかするとかです。
ですので、今のままだと実用性は低いかもしれません。応答を待ってる宅配の人の時間も費やしてしまう可能性があるわけで、スマートとは言いにくいのではないでしょうか。
問題は価格です。通常の宅配ポストもそうなんですが、工事したりする関係からいわゆる「住設値段」です。代表的なセットで26万6000円です。カメラ、郵便ポストまでないと役に立ちそうにないのでこれが最小セットと言ってもいいです。据置仕様のカメラなし郵便ポストなしは17万8000円ですが、これだとあまり意味はないでしょう。
そして、工事費がかかります。幸いにしてWi-Fiで飛ばす関係で接続するケーブルは電源とインターフォン配線だけです。現状のサインポストを置き換えるの配線関係は増えないので、左官屋さんの範疇+αで済みそうです。ですが、著しく高く設定した定価と、実際の見積もりでは工事費と部材費があいまいところで業者に頼む必要があるため、なんとなく導入は躊躇してしまいがちです。
そんな感じのスマート宅配ポストですが、すでに発売していますので、興味のある人は導入してみてください、という感じです。実際の価格は下記のリンク先です。郵便受けがあるのがTA、ないのがTB、カメラの有無やフレームの材質、あとは据置仕様が別にあるほか、表札やラウとのオプションがあるというようになっています。インターフォンは