バリスタの効能に注意
バリスタといってもコーヒーを創造する人ではありません。電子部品のバリスタです。
雷対策の部品として取り上げられることが多いのですが、どうも効能を誤解されていることが多いようです。雷を遮断するのではありません。
動作としてはバリスタは両極に規定以上の電圧がかかった場合に抵抗値が下がるため、回路と並列にバリスタを入れておけば、規定以上の電圧がかかった場合にバリスタに電流が流れ、回路側のほうに高い電圧がかかるのを防ぐという仕組みです。遮断する機能はありませんし、仮に電源元側に抵抗を入れておけば電圧が下がりますが、バリスタそのものに電圧を下げる機能はありません。
そのため、バリスタの電圧選択を間違うと回路は壊れますし、そもそも回路側にバリスタの規定電圧くらいまでの余裕がないとバリスタがあっても回路は壊れます。
そして、避雷性能があるとうたう電源延長コードは、単にバリスタを並列につないでいるだけです。ですので、入れておけば安心かというとそうでもないかもしれません。もし、電源延長コードに避雷性能を付けたければ、どこかにバリスタを並列に挿入することになります。タップの差し込み口の部分なんてところに内蔵するのは、それほど難しくありません。