壁スイッチやコンセントの中の配線を、色だけで判断してはいけない理由
壁スイッチのなかにSONOFF Touchなどを組み込む場合、どのような配線が来てるかどうかは、家の図面を見なければわかりません。まして線の色で判断はできません。
原則として接地側は白になり、ふつうの壁スイッチの場合、入ってくるほうが黒で出ていくほうが白になります。
電気工事士の試験の解答でもそうなっています。この解答の右側のほうの電灯のスイッチがそうなっています。
https://www.shiken.or.jp/ginouanswerK/pdf/20190722/No9k.pdf
ところが、100Vのコンセントの接地側が白なのは変わりませんが、スイッチが2個だったり、3路スイッチが絡んでいたりすると、ケーブルの取り回しの関係でこの原則は崩れます。2個あると色ではもうどちらなのか、どの方向に流れるのかはわからなくなります。電気工事士の試験解答でも色はどっちでも問題ないことになります。
https://www.shiken.or.jp/ginouanswerK/pdf/20190722/No5k.pdf
さらに3路スイッチだと、余計にわかりません。色は線のどちらかを判断するにとどまり、工事する人が接続先を確認することが求められます。
https://www.shiken.or.jp/ginouanswerK/pdf/20190722/No6k.pdf
そして、スイッチのところに同じ色が2本来ていることもあるかもしれません。通常VVFの2芯のケーブルで来ている場合は白と黒、3芯なら白と黒と赤になるのですが、鉄筋コンクリートの壁などで電線管に直接IV線(VVFの中身の単線)が収容されている場合は同じ色が2本来ることもありえます。
こうなったら何がどうなっているのか、接続先を確認するしかありません。色では全く判断がつかないことになります。
くれぐれも色だけで判断しないようにしてください。映画やドラマの時限爆弾のように確実に色を決めて配線するような親切なことはありませんので。