家の配線計画を立てよう(はじめに)
スマートホーム/スマートハウスを実現する以前の問題として、家には必要なコンセント数や使いやすいスイッチ配置は絶対条件です。
建物の電力配線などを規定する「内線規程」では部屋に必要なコンセントの種類や数が定めれられており、新築住宅ならばそれに沿ったものとなっていますが、リフォームなどはそうもいきません。
簡単な計画はスイッチのメーカーのカタログを見るとわかりやすく、最新製品の活用までアドバイスされています。
例えば大手のパナソニックはWebカタログが用意されており、工事や設計の人向けのほかに「施主様向け」があります。ページ数も少なく、配置やこんな製品を使うと便利という視点でまとめられていますので、まずはこれを一読することをオススメします。
http://sumai.panasonic.jp/catalog/electric_appliances.html
もちろん電気工事は業者に頼む人がほとんどですが、その場合でも便利な製品を知っていると知らないとでは大違いです。事前に勉強しておくに越したことはありません。
電気工事にかかる費用のうち、使う機器の合計価格はパナソニックのカタログ記載の例でも載っていますがこれは定価です。
材料1つ1つの実勢価格は、カタログではなく楽天市場に出品している業者などから部材の単価を確認してください。
また、パナソニックのカタログでは機器の値段しか載っていませんが、電線もばかになりません。一軒家なら100mくらいはすぐに使ってしまい、IoT機器のあるところにコンセントを置いた場合はその分も増えます。情報機器ということでアース付きコンセントになると電線の芯が1本増え、3芯ケーブルを使わなければならないのでその分もコストは増えます。
ちなみに、家の中でよく使われると思われるVVFケーブル 2.0mm×3芯のケーブルは100m巻で安く買っても1万円以上します。
業者によっては見積もりの中の作業工賃のほかに機器や電線といった材料の利幅が大きいところもあります。材料販売分の利益と人件費をあいまいにしている業者もありますので、見積書をチェックするためにも材料の実勢価格を調べておくと役に立つかもしれません。