ワイヤレス充電の普及はあまりないんじゃないかな

部屋中どこでもワイヤレス充電ができるシステム……というニュースが流れています。部屋にちらばるIoT機器の利用に便利かと思いますが、なかなか実用にはならないと思いますし、有線の確実さに追いつくには時間がかかります。

「電気仕掛けの家」では、配線には配管が必要として、有線接続にこだわっています。なぜかというと、理由は簡単です。電源ならバッテリーの心配が不要ですし、通信線なら確実です。シンプルですが、それがもっとも重要だからです。

電源については、乾電池を使うとどうしても電池のメンテナンスが必要です。例えばスマートロックの後付品は残念ながら乾電池を使うのは免れませんが、その場合、半年から1年程度で電池交換の必要性がでてきます。たとえばQrio LockではCR123Aが2本必要となり、電気屋さんや通販屋さんを頻繁に利用しているなら入手は簡単ですが、そのたびに600円です。

Qrio Lockは実際には2本1組としてそれを2組搭載して交互に使うようになっているほか、電池容量が減ってくるとアプリにアラートが出て、電池交換忘れのないようになっています。しかし、使用頻度の高くない機器なら後回しになり、電池切れとともに使わなくなり、いざ、必要になったときに使えなかったり、液漏れで故障していたりで、機器自体が無駄なものになってしまいます。

通信線もできれば有線がいいでしょう。無線LANも通信規格の進化で安定度が増していることは感じますし、実用になります。数が増えるとハブでポートを増設するよりも、無線LANアクセスポイント1基ですべてまかったほうが低コストということもあります。それでも、大容量通信が発生する映像機器は有線がよいでしょう。テレビ録画を離れた機器で視聴したり、ネット配信動画を再生するテレビはもちろん、Chromecast、Fire TV Stickは有線にすると映像の安定度が変わってきます。

今後、モバイルネットワークの5G化によってIoT機器は家のLANでなくて直接モバイルネットワークに接続するようになっていく可能性があり、無線LANの問題がなくなってしまうかもしれません。しかし、電源だけはどうしようもありません。部屋中にワイヤレス給電をするということでは、離れた場所にエネルギーを伝送するにはロスが多くなります。

技術の進化でそういう問題が解決されとは思いますが、電気を受け取るほうの規格を含めて実用になったとしても相当先の話です。qiでワイヤレス充電をしている人であれば、普及までの道のりと、充電のロスは体でわかっていると思います。

将来はエネルギーの節約という面でもっとシビアになる可能性もあり、その点でも有線で接続という方法が重宝されるのは変化がないと思っています。

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