分岐ブレーカーの増設は、短絡保護回路付きが絶対、「電気工事士」の免許持ちでも注意しない人もいる

自分は電気工事業でもなければ本職でもないので他人のことを指摘するのはなんですが。安全に直結する部分なので書いておきます。

電気工事は免許だけあればいいのではなく、そこにはさまざまな合理的なルールがあり、それを判断できる基礎知識と技量があるから免許なのです。そして、電気工事士の2種は誰でも勉強すれば取れますが、1種は実務経験ないととれませんし、仕事を請け負うために必要な法に基づく「電気工事業」の登録も実務経験ないと手続きできません。これを閉鎖的というのか、ただ免許があるだけでは安全を担保できないからと解釈するかは人それぞれですが、自分は後者だと思っています。

これを書くきっかけは、電気工事士免許持ちをうたいながら、コンセントの増設について安全やルールを無視したことを詳細情報を含めて、法人運営のブログで紹介している人を見たことです。

こちらもSONOFFなどを使っていることから杓子定規なことは言いたくありませんが、必要なブレーカーや配線の太さ、アースなどは細心の注意をはらっていますし、PSEのないものをむやみに使ってほしくないので、技量なしに真似できるほどの詳細情報を載せないようにしてきました。

もし、SONOFF miniなどの実験される場合は、安全のための仕様や規定を十分に確認し、自らの技量をよく確かめ、責任のとれないことをしないようを強く勧めます。

特に分岐ブレーカーは怪しい機器を使ったときの問題を保護する最後の砦と言ってもいいくらいで、現在はコンセントのための短絡保護付きのブレーカーの使用が「勧告」になっています。

これが従来の分岐ブレーカーならショートした場合の保護は通常どおり過電流で暖まりバイメタルの変形で電源が遮断されるのを待つしかなく、一瞬ではなく少し時間がかかります。

短絡保護があってショートして0.02秒で遮断されか、短絡保護がなく1秒で遮断されるかの違いは、条件によっては火が出るか出ないかの違いにもなります。そして、ブレーカーは古いモノはだめです。劣化していれば設計どおりの保護をしてくれるかどうかわかりません。交換するタイミングがあるなら分電盤ごと交換を強くおすすめします。

昔の家で単相2線で引き込んでいる家でも、パナソニックなら単相2線式の分電盤をまだ新品供給しています。スマートメーターも単相2線でも対応するので、盤ごと交換は可能です。リミッタースペース付きもリミッタースペースなしもどちらもまだあります。

本当に安全には注意してください。

 

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