楽天でんき は オーディオマニアなど電源にこだわる人に最適だけど……

オーディオマニアなど電源に太い配線を引きたい人に適した方法がありました。20kVAなどという大容量の契約をすれば自動的に引き込みの配線は太くなります。そうした場合に問題となるのが基本料金です。基本料金がなく完全従量制のプランを使えば契約容量だけ増やすことが低コストできそうです。

その完全従量制のプランを提供するのが楽天エナジーが提供する「楽天でんき」です。60A契約までの東京電力でいう「従量電灯B」に相当するものが完全従量制だと思いこんでいましたが、その上の「従量電灯C」に相当する「プランM」も完全従量制でした。ただし、プランSに比べてプランMは電力単価が少し高くなっています。

プランMですが、契約容量の上限は49kVAのようです。つまり、20kVAで契約しても使わなければ基本料金はタダです。8kVAで契約しようが20kVAで契約しようが使ったぶんだけの請求で、例えば1カ月に300kWh使った場合、8kVA契約でも20kVA契約でも同じ請求額です。

契約容量を上げておけばそのぶん、引き込みが太くなり、12kVAを超える契約ならメーターも大きいものが付きますので、38スケアでも引き込めます。もちろん、契約容量なりの屋内配線(幹線)や分電盤なども求められますが、ランニングコストの上昇を抑えながら太い配線が使えるのは便利かもしれません。

オーディオマニア以外にも、IH調理器を使っている家の人もいいでしょう。基本料金を抑えるために8kVAで契約している人もいるかもしれませんが、IH調理器は最大で5.8kW使います。フルで使うことはあまりありませんが、フルで使えば残りは概ね2.2kVAで、早朝にエアコンをフルに使いながら調理をするというような場合は苦しくなります。

例えば、幹線の配線に14スケアのCVやVVRを使い、分電盤の盤容量が60A以上なら分電盤の主幹ブレーカーを60Aにすれば12kVA契約にしてしまうことができます。新築住宅でよほどギリギリの設計をしていなければ幹線は14スケアは一般的でしょうし、分電盤容量もクリアし、あとは主幹の容量だけです。主幹が50Aなら10kVA契約ができます。

12kVA契約なら、IHをフルパワーで使っても落ちることはないでしょう。IH調理器やEV充電、エコキュート、4.0kW以上のエアコンといった200V機器なら単純に使用量を合計した数字が主幹ブレーカーの容量を超えなければ大丈夫ですが、電子レンジや電気ポット、100Vのエアコンが多い場合は、電気の1相、2相の振り分けをうまくしておかないとブレーカーが落ちやすいかもしれません。

ただし、残念なことがひとつあります。現在、楽天でんきは、新規申し込みを一時中断しています。2021年1月26日から停止していますが、再開しないわけではないので、少し待ってみたほうがいいかもしれません。もし、引っ越しの機会に使いたいというのなら一時的にでも他社と契約、再開後に変更するしかありません。

 

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