ポータブルバッテリーや消費電力の「W」と「Wh」の違いに注意、似て非なるもの

ポータブルバッテリーのなかでは、動画配信者などによく使われているJackery(ジャクリ)の製品があります。比較的大電力が取り出せることが特徴で、最上級モデルでは定格出力1800Wとなっており、コンセントに刺せるものはほぼすべて動作すると言っていいでしょう。

 

ジャクリの製品で誤解しやすいのは、出力電力と充電池の容量が似ていることです。型番が1000というものは、容量が概ね1000Wh、出力電力は定格で1000Wとなっていることです。型番の数字はほぼ容量を示していますが、出力電力も容量に比例して上下していて、間違えやすくなっています。

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出力電力とはその名のとおり電力です。定格1350Wと書いてあるホットプレートがあれば、電力の定格出力がそれ以上なければまともに動作しません。ジャクリで言えば最上級の1500というモデルしか使えません。

容量の単位には「h」が付いているように時間をかけたものになります。例えば700Whであれば700Wが1時間使える容量になりますが、前述のように使える電力はまた別の性能ですので、容量が700Whであっても最大定格500Wの機種であれば、700Wを取ることはできず、500Wしか出力できないものの1.4時間使えるということになります。

ちなみに、ポータブルバッテリーの場合、容量ばかりがアピールされて最大出力があまり大きく書いてないことがあります。容量にしてもWhで書いているなら使うときに分かりやすいですが、mAhという謎の単位の機種もあります。リチウムイオン充電池に限った話ですが、電圧が3.6~3.7Vなのでそれを掛けた値がWhです。m(ミリ)であれば1000分の1にしないといけません。10000mAhという電池であれば、36000mWhとなり、素直に書けば36Whということになります。

そしてもう一つ注意があります。中に入っている充電池の容量がそのまま使えるわけではありません。AC100Vなどに変換するときの変換ロスもありますので、使える電力量は少なくなります。

非常時にはスマホの充電以外にも、冷暖房機器や、湯沸かしポットを使いたくなります。それらの電力は1000W超えもめずらしくありません。また、機器には突入電流というものもあり、使い始めだけ大きく電力を使います。ちょうど自転車で漕ぎ始めだけ大きな力が必要なイメージです。それをカバーするのがポータブルバッテリーの出力にある最大電力です。ほんの少しの間なら大きな電力を許容する設計になっていることが通常なので、ずっと使い続けられる定格電力のほかに最大電力が設定されていることがほとんどです。

ただし、最大電力が大きくなりがちな機器、例えばモーターを使うような機器のような場合は、場合によってはかなり出力に余裕のあるポータブルバッテリーでないと保護回路が働いて電源が遮断されてしまうことがあります。定格500Wの機器であっても定格500Wのポータブルバッテリーでは使えない場合があるということです。

保護回路は物理的なブレーカーよりも電子的に制御していることが多いので、保護が働いてしまったら定められた復旧作業が必要です。といっても、再起動のボタンを押すだけかもしれませんが、説明書に記載がありますので、熟読しておく必要があります。

なお、同様のポータブルバッテリーは各社から登場しています。先行したAnkerもモデルチェンジしていて、現行製品では電力をアピールしており、778WhタイプのAnker PowerHouse II 800では瞬間最大電力が1000Wであることをアピールしています。容量もそうですが、選ぶ際は出力電力には十分注意したほうがいいでしょう。

 

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