リンナイ食器洗い乾燥機の水漏れ修理をしてみた
食洗機の故障というのはよくあるようですが、中の排水ホースが破れて内部が水浸しになる故障があり、よくみたところパイプ交換だけで直りました。
食洗機はリンナイのスライドオープンタイプです。おそらく多くの機種で同じじゃないでしょうか。症状は「17」と表示されるものです。「17」は内部の水漏れセンサーが反応したときの状態で、故障のほか、食器を上にはみ出すように入れてしまい、内部の上蓋が密着しないため内部で水漏れしてしまったということもあるようです。放置で自然治癒というのはそういうことだと思います。
しかし、カラで回してみても水漏れするなら故障です。スライドオープン機の場合、内部ホースが開け閉めで曲げ伸ばされるため、ホース劣化と破れに繋がると考えます。今回はスライドで負荷のかかるホースが破れて穴があいたため、汎用のホースに一部置き換えるということで修理としました。
まず、分解方法ですが、固定しているストッパーを外すと、ごそっと本体ごと前に抜くことができます。
ストッパーはスライドオープンをいっぱいに開けると、左右の下部にあります。止めているビスを外して、スライドさせるとストッパーが外れますので、左右外れたら、引き抜くと本体がごそっと出てきます。
その際、水道管、排水管、電源、アースに余裕がないなら外しておきます。余裕があるなら、キッチンの手前に台を用意して、引き出したまま配線配管がついたまま載せておけば、テスト運転もしやすく便利です。
次に天板を外します。ビスは6本。
続いて、洗い槽の上蓋です。蓋の上にビスが見えますがこれは外しません。側面の前後に穴があり、穴の中にある合計4つのビスを外し、手前左右のバネを外すと上蓋が外れます。そのまま上には引き上げられませんので、うまく向きを変えるなどして外します。
この状態でスライドを引き出してみると、ホースがあります。
ホースは2本ですが、今回、敗れたのは排水側。ホースは両側のホースクランプを外すと外すことができますが、両端をホースバンドで止めやすいように樹脂のらせんをなくした専用品です。探したところホースの単品販売はなし。パーツを頼めるかどうかもわからないので、いったん汎用品で置き換えます。
実はこの食洗機、ホース破れは2度目なので、1度目は破れたところを切断し、ホース継手を使い、両側をホースバンドで止めていました。
今回は穴あきは2度目なので、最初に破れたところから終端までを汎用ホースに置き換えます。
ホースは潰れにくいスプリングホースと呼ばれるもので、内径12mmです。ただし、外径が18mmと若干太くなるので、元通りに収まりにくいです。今回、全体を交換しなかったのも、取り回しの関係からとなります。
排水側にはトラップのユニットがあり、ここにホースを接続しますが、外形が太くなることでホースクランプがうまくつかない可能性もあります。ネジ式の汎用ホースクランプを付けてもいいですが、接続部分のプラスチックを割らないように締め付けは十分注意してください。
ホースの継手にはネジ式のホースクランプで止めていますが、継手が金属製なので潰れる心配はありません。
配線がうまくいったら、試運転です。閉まったことを検知するスイッチをドライバーで騙すようにすれば、オープンしたままた運転が可能です。リンナイは槽内を最初にすすぐ設定のようなので、少し水を張って排水、という動作がありますので、そこで水漏れがないことを確認します。ただし、洗いが始まる前に止めないと水が飛び散るのと、スイッチを元の位置に戻さないと閉まらなくなりますので注意が必要です。
あとは元のように組み立てて戻してやれば完成です。
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リンナイの食洗機をDIYで施工しましたが、華奢な印象ですね…。
ネジの本数が多い作りも気になります。
コメントありがとうございます。組み込んだら見えないところなので、鉄板加工処理も最小限という感じでしょうか。本体引き出すときに引っかかる部分もあったりして、もう少しなんとかできなかったのかなって印象も持ちました。ただ、水漏れ後も赤錆が発生していないのでちゃんと表面処理はしているんでしょうね。上面の内蓋のフレームは錆びてましたが。