「無謀なDIY」とは

エアコンの無謀なDIYで火災があるので注意喚起というニュースがありました。無謀かどうかは無謀なことをする本人では判断しにくいこともあり、なかなか難しい問題です。

例ではエアコンの配線を途中で継ぎをして……のようなことや、線が折れ曲がってるところから発火して……でした。これはたしかに無謀です。一般的に電線を途中で継ぐことはかなり注意しないといけないことです。電気工事の世界では、圧着スリーブを使い、ビニルテープでしっかり巻くことになっていて、それは空中配線ではなく、かならずボックス内で行うことになっています。

そして、圧着スリーブはどこでも使えますが、「ワゴ」と呼ばれることの多い差し込みコネクターは屋外では使えないことになっています。これは何十年も前から変わってないルールだと思いますが、いまでも合理的と思います。差し込みコネクターをなるべく使わない方針の現場もあると聞きますが、それは安全を考えればそうなるのも理解できます。差し込みコネクターでは接触部分に水や湿気が入ることもあり、そうなると接触が怪しくなります。自分も圧着できるなら圧着スリーブを使います。

ただ、何本も合わせるとなると力の面で苦しくなります。圧着の大スリーブは結構力がいります。本職なら投資して電動や油圧の圧着工具を用意すれば、ラクラクと圧着できるのでそうしますが、DIYではそうもいかないでしょう。あまり使ってはいけないところに差し込みコネクターを使ってしまう理由なのかもしれません。

結局のところ、無謀なDIYは知識不足、経験不足、道具などの設備不足からくることになります。

今はありがたいことに調べればかなりの情報にアクセスできます。ですので、禁止されていることや注意すべきとされることは、いまいちど何が問題なのかをよく考え、その上でやるかやらないかを考えることが問題を起こさないことに繋がると思います。

ちなみに、エアコンの室内機と室外機の間の電線は継ぎをしないことになっています。ルール上は継ぎができるの電気工事士ですが、しないほうがいいでしょう。屋外になることがあるので、やるなら圧着スリープを使い、しっかりと絶縁もして、そしてボックス内で、となると、最初から継ぎのないケーブルを用意したほうが早いということになります。

あとは、エアコンの専用コンセントの問題です。過去にも言っていますが、エアコンを使う分岐回路の容量的に問題がなければそれでも問題は起きませんが、同じ回路に電気をたくさん使う機器があれば、発熱発火とはいかないまでも、頻繁に分岐ブレーカーが落ちたりします。専用回路ならコンセントの交換もしやすく、劣化が見られるならその場で交換することもできますし、結局、安全を考えるなら専用回路+専用コンセントということになります。

エアコンのコンセントに絡めて「内線規程」は法律じゃないと言う人もいますが、安全のための法律があり、その法律に従い安全に使えるための具体的方法を「内線規程」で定めています。それを誰からどこかの役所の人に聞いて「内線規程を守ることは法律で決まってない」ような言質を取ったことから、おかしくなっています。公務員が法に従った回答をすればそうなりますが、法律の狙いと、それで不幸になるのは誰かということを考えたほうがいいと思います。

ちなみにエアコンの工事に免許はいりません。電気屋さんで売ってるものだけに電気工事士だと思ってる人もいますが、エアコン工事には冷媒管の接続、室内機や室外機が落ちてこないように取り付ける、という電気工事士に全く関係なく、しかも、安全に使うためには重要な技術が必要です。そこはよく考えほうがいいでしょう。

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