震度5強だと、被害はどの程度? では、その3クラス上の震度7だったらどのくらい? 地震後だから確認を

未明の地震で、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

幸いなことに大きな被害の報道もないので安心しています。

もし、自分の家の耐震性能に興味があるなら、こういうときだからこそ調べてみるのもいいかもしれません。

よく言われるのは震度7クラスの地震で家がどれだけ壊れるかという話ですが、単純に考えれば震度5強でこの程度の被害で済んで、震度7ではそんなに一気に増えるのか? ということです。

確かに増えますが、単に震度だけで考えてはいけません。「震度」は加速度や揺れの周期などを総合した数値基準に過ぎません。

家の構造によっては揺れの向き、周期、加速度、縦揺れか横揺れか、の違いで耐久性が大きく変わります。揺れは小さくても揺れの周期が住宅のしなり具合や2階の重さにちょうど合致してしまえば、共振作用もあって柱が折れて家が潰れてしまうことにつながります。

また、横揺れには強くても縦揺れで柱が外れ、一気に崩壊することもあります。よく地震対策業者がすすめてくるホールダウン金物は、その対策です。

ですので、地震による倒壊はケースバイケースです。震度5強で大丈夫だったからといって別の震度5強で大丈夫という保証はないですし、逆に言えば震度7で絶対に倒壊するかと言えばそうでもないです。

ただ、ひとつだけ言えることは、震度7だからといって壊滅的な打撃にはならないことです。耐震基準が強化される前の阪神大震災のときでさえ、残っている家は多く、テレビで紹介される倒壊場面は、あれだけ広い神戸の街なのにいつも同じ特徴的な現場、という状況でした。

対策は自分で判断してやるしかない、地震後はすぐ状況確認を

では、地震対策をしようと業者に頼むと全方位の対策を提案してきます。業者としても対策の取捨選択の責任もとれないので全方位にするしかありません。対策のためにお金を十分に掛けられる人ならいいですが、そうでもない人はどこまでやるかは悩むところだと思います。

結局は自分自身の判断になりますが、住む地域の近くの断層、これまでの揺れ方のデータを集めて起こりそうな地震のタイプに合わせた対策だけをする。または、自分の家の弱点を重点的に補修するというのもありかもしれません。予算の関係で全部諦めるよりもはましです。

そのためには、大きめの地震があったときに家の状態をよく見ておくことも重要です。壁紙の割れや、揺れている最中に石膏ボードから石膏の粉塵が上がっていたということが起こっていれば、住宅の躯体が変形するほどの揺れがあったことになります。探せば家の弱い場所が浮き彫りになっているかもしれません。

私の身近で実際に起こったことは、地震のときに異常にガタ付く音を聞いたため、後から音の方向を重点的に点検したところ天吊の棚のビスが抜けかけていた、という話を聞きました。地震はただ揺れが収まるのを待っているのではなく、家の弱点を探るいい機会です。今後の対策のためにも、地震というチェックの機会を無駄にしないようにしたいと思います。

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