台風情報は本当に信頼していいのか? 天気図とアメダスのデータを見比べる

台風19号の情報では「これまでにない台風」として報じられています。家を守るためにいろいろな対策をしていると思います。ただ、これ、報じられている情報を鵜呑みにしてよいのでしょうか。

もちろん、警戒の手を緩めることはすすめませんが、最近、どうも少し警戒の呼びかけが想定の最上辺で呼びかけているようにしか思えないところがあります。

2019年10月11日23時現在の台風の位置です。一般的に台風の右と左では風速が違うのですが、最近はなぜか完全な円形で書いてあることが多いです。そして、風速15m/s以上の強風域に四国や近畿が完全に入っています。

しかし、実際の近畿の風は以下のとおり。気象庁のアメダスの情報です。15m/s以上のオレンジの矢印はありません。

四国はこんな感じです。室戸岬でさえ風速8m/sです。

念のため、関東です。台風の東側なので伊豆半島の風が強いですが、強風域に入っている千葉県の南側はまだまだ平穏のほうです。

これはどう解釈したらよいでしょうか。上空の話として地上は違うと解釈すべきなのかよくわかりませんが、ニュースなどでは台風の円形の図が繰り返し出され、強風域、暴風域とされる円形内ではそれぞれ15m/s、25m/sの風が吹いているように印象付けられます。

もちろん地形の差などもありますが、海側を除けば、日本気象協会のピンポイントの各地の予想を見る限り、台風のピークでも15m/s程度の風になっており、「これまでにない台風」と言えないかもしれません。もちろん瞬間最大風速が3~4倍も強いということなら警戒するしかありませんが、どうも腑に落ちません。

以上、台風の天気図、アメダスの情報の対比を見て、思うところを書いてみました。

とはいえ、気象庁も公務員です。失敗を最も恐れて仕事するという評判の公務員です。その人たちが「警戒の発令が遅い」「警戒の指示が甘い」という批判を受ければ、警戒の呼びかけも早めに行うでしょうし、被害想定の上限いっぱいで警告をするかもしれません。

そういうつもりで気象庁の職員が仕事をし、少しでも危険が予想されれば……、今回のような呼びかけになってしまい、実際の被害が少なかったら、一般大衆の意識は天気予報はオオカミ少年となってしまうかもしれません。

とにかく、今は被害が少ないことを祈るしかありません。

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