関西の停電は飛来物かなにかを発生させた人のせい。ついでに地中化議論も違和感

北海道の停電はまたべつの話なので、関西電力のいろいろについて、どうしても違和感があるので記します。なぜなら、関西の停電を発生させたのは飛来物とかそういうのを発生させたのが原因もあるからです。

http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/teiden-info/

風で単独で電柱が倒れたのならまだしも、流れてくる映像を見ると、飛ぶような屋根を作っている建築業者のせいで飛来物が発生して電線が切れたのなら、それは建築業者や建物の管理者のせいです。

倒木で電線を切ったのも、それは木の管理者のせいです。電力会社は悪くありません。

強風で電柱が倒れたとしても、本来の強度計算どおりに敷設された電線以外に、そうじゃなくゲリラ的に張られたものもあったら、それは勝手にやった人のせいじゃないでしょうか。今はほとんどないと思いますが、昔から勝手に電柱に電線を取り付ける人はいました。

集計や管理がたいへんだと思いますが、関西電力も落ち着いたら自分のせいか、人のせいなのかはきちんとしたほうがよく、今後のためでもあります。

このまま電力会社を悪者にしたら何もことは進みません。もし、電力会社が訴訟や損害賠償を連発すれば、風で飛ぶような建物を立てたり、そういうものを外に置いておくのはやめようという抑止力につながります。我々個人にとってはそのほうが安全な暮らしにつながるのでないでしょうか。

地中化も考えもの

切れた電線が多発したおかげで地中化議論も進むと思います。しかし、共同溝のようなものでなく、末端までの単に埋め込みなら慎重になるべきです。

なぜなら、今回の飛来物でもわかったように電線があるおかげで、ダイレクトに地表に落ちずにワンクッションあったからです。電線のおかげで助かった人もいるはずです。幸いに感電の報告も聞きません。

もし、住宅地の末端まで地中化すると、どうなるか。電線、電話については工事のたびに掘り起こしで道路の舗装が今以上にぐちゃぐちゃになるほか、心配しているのは雷の際の避雷アイテムがなくなることです。

今は住宅地でおおよそいちばん高くてアースのあるものは電柱です。雷の際はこれに落ちることで建物はかなり保護されているはずです。落雷は電気製品の広範囲破壊につながるため、「雷怖い」を信条にしている自分にとっては大問題です。

そして、電力契約を替えたりするときの費用負担も変わってくると思います。今なら、60A契約のところを、IH調理器やエアコン増設でもっと上の契約にすると、場合によっては引き込み線の張替えが必要です。東京電力は今は無料でやってくれますが、地中化したらどうするんでしょうか。電柱がなくなれば柱上トランスの設置場所はどうするのか。周囲をまわる電線の更新もたいへんです。

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