地震の火事対策に有効すぎる感震ブレーカー

地震の後の火事を防止にするには、地震で電気を止める感震ブレーカーが有効だとされています。すでに「内線規程」では2016年から記載され、

「地震時等に著しく危険な密集市街地」の住宅などには,感震遮断機能付住宅用分電盤
を施設すること(勧告)

「地震時等に著しく危険な密集市街地」以外の住宅などには,感震遮断機能付住宅用分
電盤を施設すること。(推奨)

となっています。つまりすべての住宅などでは感震遮断機能付住宅用分電盤、つまり感震ブレーカーが付いていて元から電源を切る分電盤が推奨以上になっているわけです。

勧告であってもこれから工事するものに適用すればいいのですが、勧告となっているくらいですから、既存の家でも設置を検討すべきものが感震ブレーカーなのです。

国も設置を呼びかけています。
http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2015/10/270105-1.pdf

そこで、感震ブレーカーはいくつかのタイプがあります。

●地震を検知して、ブザーが鳴り、3分程度(調整可)で元から電源を切る「感震遮断機能付住宅用分電盤」

●コンセントに内蔵されたセンサーが地震を検知してその後につながる機器だけ電源を切る「コンセントタイプ」

 

●「簡易タイプ」は、ブレーカーのレバーに紐でつないだ重い玉が地震で転がってブレーカーを切ったり、バネ作動でブレーカーのレバーを動かすシンプルなものです。

 

分電盤タイプは内蔵と後付がありますが、大手のパナソニックの場合は単体でも販売している感震ブレーカー(BQX702)を最初から組み込んだ盤が内蔵タイプとしているので、特に区別しなくてもいいでしょう。

 

動作原理としては感震ブレーカーで震度5強の地震を検知した後、3分後に擬似的に漏電状態を作って漏電遮断機能のある主幹ブレーカーを落とさせるようになっています。

ただし、簡易タイプも含む分電盤から電気を遮断してしまう感震ブレーカーだと、家全体を停電させてしまいます。内線規程では、「生命の維持に直結する在宅用医療機器を使用している家庭等,特別な配慮が必要な場合においては……」と但し書きがあり、通電の継続が必要な機器を除いて、元から切るのではなくコンセントに差して、その後につながる機器だけ電源を切る「コンセントタイプ」の設置も検討したほうがいいとしています。

自分としては、分電盤に感震ブレーカーを装着するのがいちばんいいと思っていますし、最近設置のコンパクトタイプであれば、わりと簡単に後付できますので、ささっと付けたいところです。

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