家の配線計画を立てよう~機器のリストアップ

配線計画といってもはいきなり配線を考えるのもたいへんです。まずは必要な機器をリストアップしましょう。家の電気製品をすべてリストアップ、電源コンセント数はもちろん、アンテナ、LAN、電話線、その他の配線なども合わせてリストアップします。

次に、どこに置くかを家の平面図に書き込んでいきます。

これだけで、どこにどの機器があり、コンセント数や配線(配管)がどれだけ必要がわかってきます。特に注意したいのはコンセント数のカウントです。忘れがちなものとしては、LANのハブなど。そして、常設する機器とは別に、予備の分もカウントし、よく使うUSB充電器なども想定しておく必要があります。

これを忘れると、コンセント数がいっぱいになり、ケータイを充電するにも困ることになります。最近はコンセントに内蔵型のUSB充電器もありますが、これはおすすめしません。2018年現在、USBはType-C端子への以降が進みつつあり、一気に変わってしまう可能性があるからです。

次に常設の機器のリストアップが終わったら、掃除機やふとん乾燥機、食事のときにホットプレートなども想定してコンセントの場所や数を加えていきます。

そして、ちょっとだけ気にかけてほしいことは、ホットプレートなど消費電力の大きなものは消費電力もリストに書いておくことを強くおすすめします。消費電力の大きな機器のために回路数を増やすなどの工夫をするとより安全、確実に使うことができるからです。

たとえば、リビングが全体で1回路とします。65型の大型テレビを置き映像を映しします。500Wほど使うので、同じ部屋で肉を焼くのに1300Wのホットプレートを使うと合計1800Wとなります。さらに照明は間接照明やスポットライトなどを多用すると200Wにもなり、これで2000Wです。もう残りはありません。

通常、分電盤の1回路は20A(だいたい2000W)なのでこれでいっぱいです。この状態でもブレーカーが落ちる可能性はありますし、300W使うプレイステーション4でゲームを始めたら数分でブレーカーが落ちるでしょう。

また、配置によってはテレビの電源とホットプレートが同じコンセントということもあるかもしれません。コンセント1カ所は最大15A(だいたい1500W)なので、すでに容量オーバーです。ブレーカーは落ちないかもしれませんが、定格容量オーバーであることは間違いなく、継続使用するうちに発熱や焼損が起こらないとも限りません。

そして、高級な音響機器も意外に電気食いです。A級とされるアンプや真空管アンプは大食いなので、組み合わせ次第で容量オーバーにもなるかもしれません。

おすすめはテレビやビデオなどは別系統が望ましいです。リビング全体で1回路ではなく、テレビのところだけ別に分電盤から1回路引くようにします。大電力を使う機器まで気づいてくれる設計士さんがいればいいですが、そうでない人もいます。もし、容量オーバーしそうな機器があれば、別系統のコンセント設置をお願いすることを忘れないようにします。

また、ダイニングキッチンの場合もコンセントの回路を複数用意すると便利です。高出力タイプの電子レンジとオーブントースターは同時に利用できませんし、電気ポットも利用不可です。別ブレーカーから2回路引いておき、コンセントを分けて配置すると便利ですし、できることなら3回路くらい引いてもいいでしょう。例えばパナソニックのコスモ21の場合、コンセントの色は複数あるので、回路ごとに色分けして設置するとわかりやすくなります。

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