リーフ(電気自動車)からの給電はけっこう難しい

停電になると電気自動車からの給電が有効だなと思うかもしれません。現行リーフなら40kWhあって一般家庭なら家族で3日くらは余裕そうです。ですが、取り出しはけっこう面倒です。

通常のクルマだとシガライターソケットに100Vのインバーターを接続して電気をとります。人気コンビニが北海道の停電時にやって話題になっていたやつです。クルマの発電機容量はいろいろですが、仮に100Aとすると12Vなので1200W程度です。変換ロスもありますので、クルマから1000W程度が限界です。

このとき、インバーターの入力やその周囲のケーブルは100Aくらい流れているということです。もっとも1000Wタイプでシガライターソケットに差し込むタイプはなく、直接バッテリーやオルタネータに接続すると思います。シガライターならヒューズもあるのでそこまで電力が取れるものはないと思います。

コンセントがオプションで装備できるハイブリッド車やプラグインハイブリッド車はもともと強力な発電機でバッテリーまで装備。コンセントをつければ非常に便利に使うことができます。

では、電気自動車なら巨大な電池があるから大丈夫かというとそうでもないようです。電池の出力を直接変換できれば大電力が取り出せますが、12Vは補機類や補機類バッテリーの充電程度しか容量がありません。12V系統から取り出すのふつうのクルマ程度ということになります。

もっと大電力を取り出すにはEVのバッテリーの出力に直接つなげる必要があり、それが急速充電の「CHAdeMO」規格です。充電だけでなく取り出しもできます。使う機器はCHAdeMO対応機器ということになり、よく見かけるのがニチコン「Power Mover」、ホンダ「Power Exporter 9000」などです。Power Exporter 9000なら9kVA取り出せます。ざっくり9000Wと考えていいでしょう。

ただ、残念なことにPower Exporter 9000をはじめCHAdeMOから電気を取り出す機器は高いです。Power Exporter 9000の価格は税別109万2593円。一般人が買うものではないので、楽天でもAmazonでも扱っている店はないようです。また、家の電気系統に組み込んで急速充電もクルマからの給電を受けるなら、三菱電気のV2Hなどを使う方法があります。

一部のハイブリッド車やプラグインハイブリッド車のように、コンセントを設けるオプションを設けてくれればいいんですが、今のところ日産リーフにはそんなオプションはなく、ニチコン「Power Mover」、ホンダ「Power Exporter 9000」を買うしかなく電気自動車を家の電源とするのにはハードルが高いです。

【写真】電気自動車から電源を取る機器はニチコンのPower Mover

今のところ、停電時に電気が使えるクルマはコンセントをオプション装備ができるハイブリッドやプラグインハイブリッド車が一番ということでしょう。

 

リーフ(電気自動車)からの給電はけっこう難しい” に対して2件のコメントがあります。

  1. グッシーパパ より:

    これだけ災害時に備えてEV自動車をCMしているのに、一般のリーフユーザーがもっと安価に給電出来るシステムの販売を行わないなら、うたい文句は机上の空論として他社のHVやEV開発チームから日産の本気を疑われざるをえないというのが本当のところではないか?リーフのメリットが全く生かされてない状況では、リーフの将来は暗いな?日産はもっと本気で取り組むべきだと残念でならない!

    1. 電気仕掛けの家 電気仕掛けの家 より:

      残念ですね。そうやって電気自動車を買わない理由を探しているんでしょうか。

      日産は災害にEVが給電することをCMしてますか? 連携協定はしてますが、個人のEVがそうできることをアピールしてないはずです。
      そしてそもそも給電がEVの本来の目的ではないですし、実際の利用機会も少ないことから日産の本気とは関係ないと思います。すでに充電インフラの整備とゴーン時代の充電会員制度で日産の本気は十分わかります。説明すると長くなりますがEV推進は業界にとってはマイナスでもあるので、それを10年前からやっているのは評価に値します。

      給電が安価にできるのに越したことはないですが、全くメリットが生かされていない状況ではないでしょう。

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