住宅設備の設置や更新に、現場を調査した上で個別見積もりが必要な理由

家の設備を変更したり、何かを設定する場合、見積もりにいちいち現地調査をしなければならないなんて面倒だという声を聞きます。それには理由があります。なぜなら、家というものはほとんどが個別のオーダーメードです。もし、規格化された家であっても、個々の図面、特に立面に至っては正確に反映されているわけではなく、現場の裁量で多少の位置関係にずれが生じます。そして、家を建てた建築会社でも、リフォームなどで機器が取り替えられたり、劣化の度合いは住まい方によってさまざまだからです。

ですので、細かいところは見てみないとわからないということになります。エアコンのようにある程度規格化され、状態がわかりやすく、そのうえさまざまな状態に応じたノウハウが蓄積された機器なら現調は不要のケースも多いです。

しかし、電灯のスイッチなどは正確な配線図があったとしても、単線図から実際の配線への落とし込みは現場の裁量だったりします。また、スイッチの場所にスマートスイッチを設置する場合、単なるスイッチよりも埋め込みサイズが大きいため、どんなボックスを使っているのか、ケーブル長に余裕があるのかないのかなどによって埋め込みの可否が変わります。そして、壁内の断熱材の有無や材質などによっても、ボックスを使うのか使わないのかも変わってきます。

場合によっては壁の開口を拡大するほか、電気工事だけにとどまらない可能性もあります。

ですので、設置の可否や、必要な部材の調達、そしてコストを事前に明らかにするために現調が必要になってくるのです。

また、設置する機器や部材も、使う人の要望や実態に合わせる必要もあります。もちろん予算も。うまく合わせるためには経験のある人が要点を押さえて聞き取り、提案することが必要となってきます。現調をしての見積もりは煩わしいように感じますが、良い担当者にあたれば、良い提案がされることもあるので、前向きに考えたほうが良さそうです。

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