トイレの配線は何に気をつければいい? 音楽? 充電?

トイレといえば大昔はコンセントもなく電気といえば照明だけという時代から、暖房便座、温水洗浄便座(ウォッシュレットなど)、暖房器具、電子スイッチによる水流し、そして最近はUSBでの充電など電気仕掛けが充実してきています。

2016年の内線規程ではコンセントは2カ所が推奨で、水を使うためにアース付きコンセントが必須条件となっています。温水洗浄便座で1個を使い、暖房器具や掃除機の利用などでプラス1個という解釈すべきだと思います。

続いてコンセントの設置場所ですが、温水洗浄便座のコンセントとなると便座の左右奥というのが一般的です。ただ、これは男性が立ってする場合、かかってしまう恐れがあります。手前までコンセントを持ってくるわけにはいかないので、便座の影に隠れた場所に設置する例もあります。コンセントの抜き差しはしにくいのですが、安全上や、飛沫がかからないのでかえって抜き差ししやすいという意見もあります。

2つ口めのコンセントは手前にしておくとよいでしょう。カーボンヒーターを手前に置いて少しの間の暖房にするのもよいでしょうし、あまりおすすめしませんが、スマホの充電もよいかもしれません。

もし、余裕があるならペーパーホルダーの上が台になっていることが多いので、そこにスマホを置いて充電できるよう、その近くにコンセントを置いておくのもよいでしょう。もし、将来、トイレ用音響装置「サウンドデコレーター」のようなAC100V電源を使うような設備を置く場合にも取付が楽になります。

お尻を洗うお湯が瞬間式の温水洗浄便座(ウォッシュレットなど)の場合、電源容量にも注意する必要があります。1000W程度を消費するため、1000W近い暖房器具を持ち込んだ場合にブレーカーが落ちることがあります。現在ではトイレだけ独立回路とするため、トイレ単体でも場合によっては落ちる可能性があります。暖房器具を持ち込む場合は消費電力にも注意してください。

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通信線の配管は特に必要はないと思いますが、将来、非常用通報装置の設置も視野に入れる場合は設置しておくのもよいでしょう。トイレなので監視カメラや通話装置の設置には至らないにしても、人感センサーで動きを確認するというものが普及する可能性は十分あります。

そして、無線LAN(Wi-Fi)やその他の電波では通信の信頼性が保てないという時代になったとき、有線接続が脚光を浴びる可能性があります。配管の場所はペーパホルダーや温水洗浄便座のリモコンの周辺がよいと思われます。もし、スピーカーを設置してスピーカー配線だけトイレに引きたいという場合にも活用できるかもしれません。

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