CD管とPF管の違いと使い分け、ルール的にはPF管必須な所はほとんどないという現実、でも

CD管とPF管の違い

屋内にケーブルを通す管を設置する場合、「CD管」と呼ぶ人が多いですが、CD管と呼んでしまうがゆえに本当にCD管を使ってしまいがちですが、CD管ではなくPF管を使ったほうがよいほうが多いです。「CD管」という呼び方は、ソフトバンクでなくても携帯電話で写真を撮ることをいまだに「写メ」と呼ぶ人がいるように、全体をざっくり示す曖昧な呼び方と認識しておいたほうがよいでしょう。

 

CD管とはコンクリート埋設用の管であり、周囲にコンクリートを充填してしまうので、難燃性もなければ物理的耐久性も低い管です。安価なため、現実にはコンクリート埋設以外でも使われている場面は多いです。電気工事の教科書ではコンクリート埋設以外ではCD管でなくPF管を使うとされています。現在、ほぼすべてオレンジ色の管です。

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PF管は難燃性もあり、露出配線にも対応します。コンクリート埋設ではない壁の中に敷設するならこの管ということになると、電気工事の教科書にも書いてあります。そして、CD管よりも高価なことと、同じ内径ならばCD管よりも太くなります。色は薄いベージュが多いですが、黒などさまざまな色があります。

PF管を使わなければならないところはほとんどナシ

では、なぜ、板張りや石膏ボードの壁の中、屋根裏までオレンジ色のCD管が這い回っていることを良く見かけるのでしょうか。

まず、アンテナやLANの配線は「電気工事」ではないので、CD管であろうがPF管であろうが水道用の塩ビ管でも問題なく、ルールもないので使うこと自体にルール違反はありません。

次に、電気を通すVVFなどのケーブルがCD管を通っていることがありますが、これは、CD管であっても「保護管」という役割の解釈なのでこれもルール外になります。

「電線管」として使うのは、中に通すものが1本の銅線に1枚に被覆が被ったIV線というときだけです。VVFのような「ケーブル」を通すときは、すでにケーブルを使っているので「ケーブル工事」として完結しています。その上に何を被せてもそれは規定の範囲外という解釈です。

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では、実際にIV線で工事をする場合があるかということですが、IV線が直接通っている例はほとんど見たことがありません。昭和の時代の建物で、金属の電材管の中にIV線が入っていることはありますが、最近のものではないです。ただし、工法としては有効なので、VVFを使うと太くなって管に入らない場合に直接IV線を通すことをする場合があるようです。

つまり、ルール的にPF管を使わなけばならない場所は、電気工事でIV線を直接通すような場合だけとなります。これではPF管を使うところはほとんどないです。極端な話、露出であってもケーブル工事の保護管扱いならCD管を使ってもルール違反はしてないことになります。

難燃性という点を忘れてはならない

ルールの上でPF管を使わなければならないところがほとんどない以上、ルールだけに沿ってCD管を多用することを問題なしとしているところもあります。なかには、壁の中は難燃性材料で覆われているのでCD管の難燃特性がないことも全く問題ないと説明している人もいます。

しかし、現在は外張り断熱の家を中心として壁内が空洞で空気の流れを想定している家も多く、そんな家で難燃性能のないものを入れておくのはやはり問題です。

また、壁のスイッチをボックスなし工事で挟み金具を使って固定しているような家は、グラスウールなど充填材に触れないことが前提です。つまり、壁の中は難燃素材で覆われてないことになりますので、そんなところに燃え広がる素材を入れるとどうなるか想像したほうがいいでしょう。

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ルールは最低限のもの、安全を考えるならきちんと考えて対策を

屋外露出の場合、電気工事でもLANなど通信線でもPF管が使われていることが多いですが、耐候性のないCD管に対してのPF管としか考えてない人もいます。これもよく考えたほうがいいでしょう。確かにPF管には耐候性などの性能が備わっています。しかし、直射日光が当たるような場合には二重被覆のもっと丈夫なPF管が用意されていますし、モノが当たるところやペットがいるような場所で物理的耐久性を追求するならVE管(硬質ビニル電線管)や、金属管の利用も検討したほうがいいでしょう。

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ルールはあくまで最低限のもの。より安全にしたり、より長期に渡って安定して利用するならば、実際の施工方法はもっとよく考える必要があるでしょう。そして、電気工事のルールは大昔からの工法まで想定に入っていることから、あまり最低限しか守らないようにすると問題が起こりやすいのではないかと思っています。

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