日産アリアに見る、電気自動車はこれからの「高級車」という考え

日産から新しい電気自動車「日産アリア」が発表されました。当初は豪華装備の「日産アリア limited」のみで、電池容量が66kWhと91kWh、2WDと4WDが選べ合計4タイプのみです。2WDの66kWhは660万円、4WDの91kWhは790万200円です。

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/ariya.html

通常グレードはまだ発表されていませんが、補助金分を引いて約500万円ほどという予定が発表されています。補助金はいくら想定なのかはわかりませんが、今話題の100%再エネ電気の利用で80万円ですから、車両単体価格としては600万円をちょっと切って500万円台を強調する感じに落ち着くのではと思います。

日産はこのあと軽自動車の電気自動車を予告していますが、リーフは初代のまま実質的なビッグマイナーチェンジで今に至り、その状況のなかでアリアを出したことから、高級車から攻めていく感じでしょうか。他のプレミアムブランドの小型SUVな電気自動車よりは少し安いくらいですが、日産という一般ブランドからすれば、妥当なところです。

他社も含めて全体の傾向としては、当面、電気自動車は高級車訴求だと思います。燃費(電費)がどうとか何キロ走ったら得のようなハイブリッド車のようなことにはこだわらず、静かで低振動で無臭の走行フィール、冬季にはすぐ室内が暖まること、濃い排ガスやアイドリングの騒音もない点などが揃い、より快適に走行できるクルマとして評価されていくでしょう。

これまでもクルマは高級車ほど静かで振動のない快適な移動空間を目指していますが、電気自動車ならさらに上の領域に簡単に達することができます。快適なクルマを求めている人たちから電気自動車の魅力に気づいていくと思われ、あと数年はこのジャンルへの集中投下が続くのではないでしょうか。ちなみにホンダeも車格は違うものの、富裕層向けの快適車という点では同じジャンルです。

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