キッチンには電気を2系統以上引くと便利で安全・安心
キッチン家電について悩んでいる人がいて、電子レンジのオーブン機能をどうするかが特に悩んでいるでした。電子レンジの機能は別の人に任せるとしても、悩むべきは電源かもしれません。
パンをよく焼く人ならば電子レンジのオーブントースター機能では役に立たないことを知っていると思います。なぜなら、一度オーブンで使ってしまうと電子レンジに戻すのに内部が冷めるまで待たないといけないからです。もちろん、同時調理なんてこともできません。
では、別にするとどうなるか。朝の忙しいときにパンを焼き、もう一品を電子レンジでなんとかする場合、オーブントースターと電子レンジを同時利用します。さらに電気ポットでコーヒーのお湯をわかすかもしれません。
コンセントが1系統、つまり分岐ブレーカーが1つでキッチンの電源をまかなっていると容量オーバーで無理があることがわかります。実際には容量オーバーをしてもすぐブレーカーは落ちないのですが、一度落ちる経験をすると安心して使うことができないかもしれません。
ですので、キッチンは2系統以上引き、コンセントを分けると便利です。具体的な運用は過去に書いています。
ブレーカーを増設するにしても、キッチン近くに分電盤がある家が多いこともあり、増設が簡単かもしれません。キッチンの上に屋根裏があるならアクセスもしやすく、上から垂らせばすぐにコンセントの配線ができる家もあります。
過去、ブレーカー落ちで悩んでいたので、調理家電の並ぶところにさらに追加で2系統を入れて、炊飯器、電子レンジ、オーブントースター、電気ポットの数百Wオーバーの家電を使いやすくしたこともあります。
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ここはもともとリフォーム時に調理家電を使いやすくするためにコンセント増設していたのですが、系統が分かれていないため同時利用ですぐ分岐ブレーカーが落ちるようになっていました。配線がすっきりするという点ではコンセント増設は正解ですが、増設だけでは使いやすいとは言えないです。電気ポットや2~3分でパンが焼けるオーブントースターなら容量オーバーをしてもすぐにブレーカーが落ちないのですが、途中経路に定格以上の電流が流れることもあり、安心・安全に利用できる状態とは言えないでしょう。
そして、コンセント増設の際は、キッチンということもあってアース付きが必要になります。分電盤近くなら3芯のVVFを引っ張ればいいのであまり難しくないと思いますが、年代物の家で分電盤にアースがとってない家だとたいへんです。もし、そうならこの機会に安全のためにもアースを打ち込み、分電盤も新しくすることを強くおすすめします。
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