エアコンの暖房でブレーカーが飛ぶ件

今回の冬は首都圏では雪がほぼ降らないものの、寒い日が続きました。エアコンをがんがんかけまくるという人も多かったと思います。そこで、エアコンを使っているとブレーカーが落ちやすくなるという問題です。

通常、エアコンに限らず電気製品はコンセントの定格までしか電気が流れないように作られています。100Vの2つの平行な刃先のあるコンセントは15Aです。エアコンでいうなら2.2kWや2.8kWの一部が15Aのコンセントを使っています。

家の契約容量が50Aで契約していれば、2台のエアコンを冬季にフルパワーで使ったとしても30A消費、まだ20A余裕があるので、電子レンジと電気ポットを短時間使っても落ちることはないでしょう。

しかし、現実に落ちる家があるのです。電気製品が多くて意外に電気を使っているというケースももちろんありますが、そうでなく、ブレーカーの故障や劣化で落ちてしまうのです。

家のブレーカーは、東京電力管内なら、東電から支給される色のついたアンペアブレーカー、家の主幹ブレーカー、分岐回路の分岐ブレーカーの3つを通って壁のコンセントまでつながります。通常、エアコンは1台につき1つの分岐ブレーカーを通る別回路なので、15Aや20Aの分岐ブレーカーが落ちることはまずありません。

もし、分岐ブレーカーが落ちるのなら、分岐ブレーカーよりもエアコンの故障も疑ったほうがいいでしょう。また、主幹ブレーカーやアンペアブレーカーが落ちる場合で、合計使用量が上限に達してないのに落ちると思える場合は、ブレーカーの故障ということもあります。

実際、主幹ブレーカーや分岐ブレーカーを含む分電盤を交換したら落ちなくなったという事例や、アンペアブレーカーを交換したら落ちなくなったという事例もあります。頻繁に落ちる場合で、分電盤やブレーカーがあまりに古い場合は電気工事店や電力会社に相談したほうがいいでしょう。

また、ブレーカーの故障は、危険なのは定格電流超えをしてもブレーカーが切れない故障で、非常に恐ろしいことになります。火事にならないためにも、分電盤とブレーカーは正常動作を確認しておきたいところです。

なお、分電盤は分岐数や主幹容量によってさまざまです。スマートメーター化した東京電力管内の家で、比較的最近の配線の家で使われる24回路の分電盤を楽天などで単体購入すると1万2000円ほど。業者に頼むと交換費用を含めて4~5万円程度はかかるようです。電気工事士の免許があれば自宅のものは交換できますが、経験がないならやめておいたほうがいいでしょう。

 

 

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