39万8千円前後という価格も登場、小規模の太陽光発電はこれからの理想か?

低価格の太陽光発電を打ち出した会社があり、一部で話題です。費用感として39万8千円前後という住宅用太陽光発電の一般的な価格よりも1桁低いことも特徴です。どうなのでしょうか。

「住宅用太陽光発電システムが39万8千円前後で設置できる「ジャストコンパクト 」の販売を開始」
https://www.xsol.co.jp/news/2019/04/20686/

まず、一般論として、これからはFITによる太陽光発電の売電価格の上乗せによる利益は期待できそうにありません。多少の上乗せはあっても、住宅用の10kW未満の太陽光発電でFITを申請するには特定のパネルを使わないとならず、これが高いため、トータルで太陽光発電がお得になるということは非常に難しくなります。

そうなると、FITによる上乗せをあてにせず、最初から通常価格での売電とし、売電よりも自家消費のための電気購入量を下げるといことに重点を置いた太陽光発電がお得ということになります。

具体的な金額で言うと、通常売電なら7~8円/kWhくらいに対して、昼間の購入電力を30円/kWhとすれば、売るよりも購入量を減らす方向に最適化したほうがお得ということになります。発電量も1kWを下回る程度で良いということになります。

リリースにある39万8千円はパネル3枚ということで、パネル1枚あたりの発電量は示されていませんが、1枚250Wとして750W、設置方法にもよりますが、南向きに斜めに設置すれば最大の750Wが発電できる時間が少しとれるかもしれません。

昼間の家の消費電力量はさまざまですが、冷蔵庫と付けっぱなしのネット機器などを入れて300W程度、晴れの日であれば年間平均して1日4~5時間はまかなうことができるほか、在宅日が多いならもう少し太陽光発電の電力を自家消費すると思います。

もっと詳しく計算しないといけないですが、リリースでは月間300kWhの電力消費のうち30%をまかなうことができるとしていますが、これは晴れの日の比率で計算したのかどうかわかりません。小規模発電では厚い曇や雨の日の発電量がゼロということも通常ですので、実際にはもっと削減効果は薄いかもしれません。

仮に月間で30%削減なら、通常300kWh消費の家でざっくりと計算して2500円~3000円程度、購入費を減らすことができそうなので、年間で3万円ちょっと、39万8000円をペイするのには13年かかります。どうも晴れ日だけの計算のような気もするので、実際にはもっと発電量が低い可能性があり、そうなるとお得とはいえない設備かもしれません。

導入を検討するなら、まずは曇りや雨を含めた年間発電量をしっかりと計算した上で導入をおすすめします。

 

 

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