DIYのソーラーでも、系統連系をめざすべき ポタ電に入れてはもったない

最近、電気代が上がってることと、せっかく猛暑で太陽がさんざん照り付けているせいか、ソーラーパネルを使った発電を自分で作っている人が多いように思いますが。なぜかポータブル電源などに充電しています。無駄をなくすのであれば、系統連系を目指すべきです。

系統連系とは、普通の太陽光発電のパワーコンディショナーを使い、東京電力などの電力会社の電力線につなぐことです。余剰売電で契約すれば、自家消費であまったぶんだけ系統(つまり電力会社のネットワーク)に流し、足りなくなれば電力会社から購入します。早い話がふつうの太陽光発電です。

ポータブル電源に蓄えて使うのでは、ポータブル電源だけで家の電力をまかなうことは不可能なので、ポータブル電源からの供給と、電力会社からの購入と配線や接続を分ける必要があります。その不便さはポータブル電源で太陽光発電を組み合わせてオフグリッドをしている人の記述等で確認してください。

系統連系ならそんな必要はありません。何も気にせずに使いながら、太陽光発電を無駄なく使い、余ったら売電となります。そして、充電では充電池のコストや寿命もあって管理が面倒です。系統連系していれば、自分のところで余ればオンタイムで誰か使う人がいます。充電なんてしないで使ってもらったほうが効率的です。

パネルが4枚などと小規模の場合でも系統連系はできます。使い方によっては売電はほぼゼロになるかと思いますが、売電ゼロということは太陽光で発電した電気は無駄なく自家消費していることになります。そしてそのぶんは電気代が節約できていますし、それでもぜんぜんかまわないのです。

では、系統連系をする場合の方法です。

1.太陽光パネルをどのくらい設置するか検討し、どのパネルを使うか決め、接続箱の有無も考える
2.パワーコンディショナーを検討する。パネルの発電電圧がパワコンの許容範囲か確認する
3.太陽光発電の電力を受け入れられるよう、分電盤を確認し、必要な措置を確認する
4.パネルの設置方法と必要な資材、パネルからパワコンと分電盤までの配線の長さ、必要なケーブルを確認する。
5.ここまでで必要なものがだいたいわかったので、費用を算出して、この先に進むか考える。できれば電力会社に系統連系の問い合わせをしておく
6.分電盤の交換など必要な対策をする
7.太陽光パネルとパワコンを調達する
8.部材調達など完成に向けためどがついたら、電力会社へ系統連系の申請をする
9.太陽光パネルを設置し、パワコンも設置し、配線をする、ただし、分電盤にはつないでも太陽光発電からのブレーカーは絶対にオンしない
10.パワコンを自律運転機能で稼働させ、発電できているか確認する
11.電力会社の許可(工事)を待ち、完了したら、パワコンと分電盤とのブレーカーをオンして系統連系開始

このような手順になります。個々の手順はあらためて説明しますが、パネル設置の手間や費用はポタ電でやるのとほぼ同じながら、パワコンは新古品や中古品が安く購入できるので、うまく使えば圧倒的に低コストで使い勝手のよいシステムができあがります。ちなみに、電気工事士二種免許があれば自分でできます。

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