アンテナ線用の同軸ケーブルの4K8K対応でJIS C3502が改正、当面は新旧混じる

JIS規格が改正され2月20日に公示され、テレビジョン受信用同軸ケーブルの内容、JIS C3502が変わりました。4K8K放送で使われる周波数をカバーするため、3224MHzまで適用とすることです。

https://www.meti.go.jp/press/2019/02/20200220001/20200220001.html

https://www.meti.go.jp/press/2019/02/20200220001/20200220001-4.pdf

一般住宅に使うものではS-4C-FBやS-5C-FBなどが該当し、これまでJISでは適用周波数帯域は90MHz~2602MHzでしたが、10MHz~3224MHzへと拡大し、上限の3224MHzの減衰量の規定値が規定されました。ただし、JIS C3502であることに変わりはなく、2021年2月19日までの経過措置期間を設けるため、市場では当分の間は見分けがつかない状態で新旧が混ざって流通することになります。

とはいえ、すでに4K8K放送が始まっていて、同軸ケーブルメーカーも独自に使えることを確認し、新しいJIS相当の確認はすでに進んでいて、新しいJISになったからといってモノが変わるわけでもないようです。そして、2GHzがちゃんと通るケーブルが3GHzになったら通らないというのも通常は考えにくいので、仮に新JISよりも劣っている旧JIS製品が市場に混ざっていたとしても使って問題になることはないでしょう。

恐れるべきはJISが新しくなったからといって、必要もないのに同軸ケーブルを交換するようにすすめてくる悪徳業者がいたり、ひどいのは衛星放送が見えなくなるといって工事させる業者があるかもしれません。

今、BS放送が映っているならまずそのままでも4K8Kの放送は通るでしょうし、問題があるとすればパラボラアンテナの対応です。こちらは偏波面が違うので対応でないとならないので、交換が必要になるかもしれません。

いずれにしても、交換が必要になることでもなく、まして急いでなんとかすることはありません。BS 4K8K対応のテレビを買って映らない場合に、パラボラアンテナ、同軸ケーブルの順に確認する程度です。くれぐれも不当な工事をされないように注意してください。

ちなみに、JISは「日本工業規格」でしたが、2019年7月1日から「日本産業規格」になっています。だからといって何か変わるわけでもないんですが豆知識です。

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