BS 4Kを見るためにわざわざBSアンテナを買い換えたり工事したりする必要は必ずしもない
BS 4Kを見るために必ずアンテナまわりの工事をしなければならないと言ってる人をみました。しかも、電気工事士がやらないといけないと。どちらもノーです。
既存のBSアンテナでも十分に見えることが多い
以前にも言ったとおり、BS 4Kの放送はいろいろあり、対応のBSアンテナでないと映らないのはNHK BS8KやJSPORTSの4Kなどです。もともとBSがちゃんと写っていれば、従来のBSアンテナのままでもNHKのBS 4Kと主要民放は映ります。これで十分と思うなら工事不要です。詳しくはこちらに。
アンテナだけでなく配線を変えないといけないと言われてるのは、その新しいBSアンテナでないと映らない帯域の放送では、高い周波数を使うため、従来の配線では対応しない可能性があるということです。
周波数が高いといっても、いきりなり映らないわけではなく、少し信号の強さが弱くなる程度です。いきなり映らないとすれば途中のブースターや分配器において高い帯域の減衰が大きいからです。だからといって対応とされていない昔のものでも問題ないことがほとんどです。
ですので、無駄なことをしないためにも、まず、BS 4K対応のテレビを設置して、移り具合を確かめた上で考えるといいでしょう。
ちなみに、デジタルですから、信号が弱いことによる問題はたまにブロックノイズが出ることです。雲の厚い日に移りが悪くなったりすることがあったり、夕立のときにBSが見られなくなるのが早くなったりする程度です。ですので、アナログ時代のように画面の色が薄くなったりゴーストが出るというのとは違います。
アンテナ工事に電気工事士は不要
エアコン工事からアンテナ工事までなんでもかんでも電気工事士という人がいますが、電気工事士はあくまで法律で定める「電気工事」が認められているだけです。エアコン工事はコンセントを交換したり新たにアースを打ち込まなければ電気工事ではありませんし、アンテナ工事は電気工事でもなんでもありません。
逆に言えば電気工事士だからといってちゃんとできるかは別問題です。それは「電気工事」でも同じです。業者になれる電気工事業になるのは実務経験が必要なのは、そういうことです。
アンテナは大丈夫ですが、電話線やそとのプロバイダーの光ファイバーの引き込みは「公衆回線」にあたり、別の免許が必要です。「工事担任者」です。これは電気工事士では触れません。これを混同している人もいるので注意が必要です。
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