水道値上げの今だから節水グッズに注意、節水シャワーヘッドはデメリットをよく理解したほうがいい

この春から水道値上げの地域もあるようです。昨日指摘したように水道局は電気やガスに比べると地域が狭く、採算や経営状況が場所によって違いが大きくなりがちです。電気ならば過疎地と密集地で提供コストが変化しても会社全体で平均化されますが、水道の場合は提供範囲が市町村ごとというように狭い範囲なので、そうもいきません。

節水シャワーヘッドは霧も出す

水道局の経営の問題についてはここでは触れませんが、今、注目されているのが節水グッズです。特に風呂場の節水シャワーヘッドはテレビ通販などでも盛んに宣伝され、付けてみたいと考える人も多いかと思います。ただし、落とし穴があります。

極端に小さい穴から噴射することで、低い水圧でも強めのシャワーが当たり、確かに気持ちいいです。私もけっこう好きです。

 

その反面、小さい穴の噴射では霧のような水滴も風呂場に充満します。

裸で風呂に入るなら問題ないかもしれませんが、衣服を着たままの風呂掃除や、風呂場で洗濯の予洗いをする場合、衣服が濡れる恐れが高くなります。髪の毛も湿ります。

また、間接的な問題ですが、最近のユニットバスは洗面器を載せる台があり、床から一段高くなっています。吐水口から洗面器までは距離が短いのですが、洗面器からこぼれた水は台から床までボタボタと垂れるものもあり、これも衣服が濡れる原因です。

そして、水はねを防止するために洗面器を床に置いて何をする場合、洗面器に水を入れる場合にはシャワーヘッドから水を入れるしかなく、節水シャワーヘッドから霧が出ていれば、ここでも濡れます。

そして、節水シャワーヘッドは個々の細い水の水圧が高く、長く飛ぶため、シャワーの手が滑ればシャワーが暴れ、しかも水が遠くまで飛べばどうなるかは想像が付くと思います。

 

最近のユニットバスに節水シャワーヘッドという組み合わせでは、もはや着衣のまま風呂場で何かするというのはあきらめたほうがよさそうです。

なお、TOTOやリクシル(旧INAX)のシャワーヘッドには噴射穴を極端に小さくする節水タイプはありません。水の節約は空気を混ぜても水の粒は小さくならないようにしているなど、極小穴タイプとは違った方向性です。

節水型シャワーヘッドを使う場合はそういったデメリットを十分に考えて選ぶようにしたほうがいいでしょう。

できれば、シャワー二刀流の水栓でもあればいいのですが、自分で水栓を組み合わせるほかは、スマートにそれを実現するものはなさそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください