Wi-Fiルータは何を基準にどう選んだらいい? おすすめも示します

無線LANルータ(いわゆるWi-Fiのルータ)の選び方は本当に難しいです。まずは無線部分のスペックの面から。そして、実際に利用する場合に問題となる細かい点もあります。

まず、選ぶポイントを整理します。無線LANルータとは無線LANアクセスポイントとルータ部分が一体になったものです。一緒に使うことが多く、別々に作るよりも一体で作ってしまったのほうが低コストなため、ほぼ一体のものばかりですが、基本的には別のものです。単に「ルータ」と略してしまう人もいるようですが、略すと誤解のもとなので、略さないことがおすすめです。

選ぶ際のポイントですが、無線部分では、

  • 対応規格Wi-Fi5(IEEE802.11ac)なのかWi-Fi6(IEEE802.11ax)なのかなど
  • 周波数ごとの対応規格の差
  • WPA3といった最新セキュリティへの対応
  • ストリーム数
  • メッシュへの対応
  • 設定の自由度
  • 安定性

などがあり、ルータ部分では

  • IPv6の対応の種類
  • ルータ自体の設定の自由度
  • ルータのスループット性能
  • ルータをオフにできるか
  • 安定性

などがあります。

無線LAN部分のSSIDが買った状態のままでよく、接続するプロバイダーの推奨型番であるならば、どれを買ってもまず大きな問題になることはありません。

無線LANで少し高度なことをしたり、トラブルを避ける設定をしたり、場合によっては前に使っていた機種から無線ではSSIDやセキュリティ設定を引き継ぎ、ネットワークも従来と同じ設定のまま置き換えるという場合には、機種による差が大きくなることがあります。

その点、最も無難な機種となると、2022年5月現在では、NECプラットフォームズの「Aterm WG1200HP4」ということになります。断言してもいいです。その理由としては多くのプロバイダーで推奨やレンタル機種になっていることや、実際に設定を行っても自由度が高いということです。

特に今はIPv6の方式が多くありますが、対応方式数もさることながら個々の方式に対する安定度となるとまた別です。その点、プロバイダーでレンタル提供もしている機種となれば、安定動作のお墨付きがあるといってもいいでしょう。

この機種はどちらかというとロースペック機種になりますが、ストリーム数が2と少ないことやWi-Fi6に対応しないということ以外に、困りそうな点はありません。

では、ストリーム数が多いと何がいいかというと、複数の端末が同時通信した場合です。無線LANルータに大きく書いてある最高通信速度よりも、ストリーム数のほうが重要です。もし、WG1200HP4でストリーム数が不安、複数の端末から同時に高速通信したいとなった場合はストリーム数を増やした上位機種のWG2600HP4があります。もちろん2ストリームだからといって2台までしか通信できないということではありません。

WG1200HP4、WG2600HP4ともにWi-Fi5までの対応で、Wi-Fi6はさらに新しい方式になりますが、もちろん上位互換なので使えます。NECプラットフォームズでWi-Fi6対応機もありますが、他社に比べて割高な点もあり、まだ絶対的なおすすめ、というほどでもなかったりします。

では、他社のWi-Fi6機や、Wi-Fi6そのものを選ぶ必要があるかというと、なかなか微妙なところです。似たような条件ならばWi-Fi 6機を選んだほうがいいですが、現状での端末の対応や実際のメリットを考えると、無理に選ぶ必要もないかなというのが2022年5月の状況です。

また、メッシュ対応ですが、あれば便利ですが、1台で届くように工夫したほうがなにかと好都合です。同じWi-Fi5対応でも、旧機種から世代の新しい新機種に変えるだけで速度や安定度が増した例はあります。その点、WG1200HP4はメッシュ対応なので、まずは1台で使い、どうしても必要になった場合にもう1台買い足してメッシュ構成とすることも可能です。

 

 

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