停電復旧見通し発表の東京電力の対応は東日本大震災を思い出す……

千葉県の停電復旧がまだまだかかります。現場に行っているわけではないのでなんとも言えないですが、さまざまな情報を総合すると、倒木処理に時間がかかっているため復旧が遅れていることと、復旧していくとまた別の問題が出て時間がかかっていると読み取れますが、8年半前を思い出してしまいます。

原発の冷却電源喪失の際、「××日までには仮設電源を引いて冷却を開始する」と希望を持たせる発表ばかりしていたこと。結局どうなったかはみなさんが知るとおりです。

今回も「▲▲日までに復旧」とか「■■日までに◎◎件を復旧」というのがここ2~3日聞かれていますが、そのとおりに進んでおらず、今になって「最大2週間」と言ってきました。

予想を超えた風が吹いた災害ですし、すぐに正確な復旧見込みを出せというほうが難しいのは承知していますが、復旧までかなり時間がかかる地域が出そうなことはもう少し早い段階でわかっていたでしょうし、今回は送電網の根本がおかしくなったというよりは末端に近い場所での問題なので、一気に復旧するのは無理なのはもう少し早い段階でわかっていそうです。

これはいったいどう解釈したほうがいいんでしょうか。現場で一生懸命やられてる方はたいへんだと思いますが、どうも、指揮系統に大きな問題を抱えているような気がしてなりません。このままだと「2週間」という見通しも信じられなくなってきます。あと3日で解消するのか、1週間かかるのかでは、支援の方法も変わってきますし、現場の士気のコントロール方法も違います。もう少し正確な分析をしていかないと、効率的な支援と、効率的な現場の動きができないような気がします。

希望持たせる発表をしてプラスになるのは、それが実施できないとわかるまで批判を交わす時間稼ぎくらいにしか役立たないと思います。

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