エアコン室外機は、日除けよりも風通しのほうを気をつけたほうがいい

真夏になると繰り返されるエアコンの室外機の日除けの話題があります。直射日光が当たっていると冷房効率が著しく落ちてしまうというものですが、本当に大事なのは風のとおりです。

重要なのは室外機の外装の温度ではなく、室外機が吸い込む空気がどれだけ低い温度になり、いかに熱交換器を冷やすかです。そして、排出する温かい空気も完全に外に逃がす必要があります。

そして、室外機から出た温かい空気を再び室外機が吸い込んでしまうことは絶対に避けなければなりません。

実際、メーカーの設置説明を見ても日除けよりも風の通りを重視していることがわかります。エアコンの仕組みを見れば、室外機の外装パネルと熱交換器の間には隙間があり、外装パネルの温度が熱交換器と直接連動するわけではありません。室外機のファンの風量は大きく、室外機の中の空気はファンが回ればすぐに入れ換わるので、重視すべき点は風の通りです。

たとえば、ベランダ置きの場合です。以前はベランダは柵状になっていましたが、最近ではプライベート空間を重視するためか囲いがされたベランダが多くなっています。そんなところで室外機を回しているとベランダの囲いの中は温度が高くなっていることがわかります。

 

狭いべランダの端に置いてある室外機では、排出された熱を再び吸い込んでることもあります。

また、室外機カバーが大流行していますが、室外機のファンの風の通りを邪魔しているものもみかけます。ファンの下半分を塞いでいるものや、細かいメッシュのカバーは、風の通りをだいぶ邪魔します。カバーよりも室外機の置き方や周囲のモノの置き方を考え、風のとおりを重視すべきでしょう。

カバーも効果を発揮することもありますが、何よりも重視することは風の通りで、カバーによって風通しが悪くなるという逆効果だけは避けたいところです。

そして、子供のいたずらなどで熱交換器のフィンが押されて曲がり、風が通らなくなっているなら補修すべきです。最近のエアコンは室外機の裏側だけでなく側面も部分的にガードがない機種もあり、子供のいたずらをはじめ、何かが当たれば熱交換器の風の通りが悪くなり、それこそ冷暖房の効率低下に直結します。ゴミなどが詰まっている場合も同様です。

フィン直しの道具もありますし、それでも治らないようなら本格的な修理も考えたほうがいいでしょう。

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とにかく、室外機はいかに熱を排出するかが問題です。室外機の外装パネルの温度を冷やすことばかりにとらわれ、本質を見逃さないように注意してください。

 

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