コンセント交換も自宅の配線も大手を振ってできるようになる「電気工事士」になるには ~その2 電気工事士の免許があるとできるDIY
自宅のコンセントをいじったり、家の電気配線工事をするには原則として電気工事士の免許が必要です。では具体的に自宅のDIYに何ができるのでしょうか。電気工事士免許の話の続きです。
電気工事士の免許があるとできるDIY
第二種電気工事士ができることは法律で決まっています。「低圧(600V以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業」ですが、ざっくり言うと一般住宅や小さい商店や工場のコンセントや電灯の配線ができる、と思ってよいです。
もう少し具体的に言うと家のコンセントやスイッチの交換、その配線ができます。そして、電気工事士に許されたものとしてはアースの打ち込みです。銅メッキされた金属棒を地面に打ち込む作業は腕力さえあれば免許不要と思いがちですが、適切に打ち込んで接地抵抗を確認する作業もあるため免許が必要な工事です。アースが回ってない古い家で外コンセントを増設する場合はアースが必要になるので、アース打ち込みする機会は意外に多いです。
エアコン設置に電気工事士免許は必要か否かという問題がありますが、アースの打ち込み、コンセント増設や電圧変更を伴うと電気工事士が必要になります。それがなければ不要なのですが、最近はなんでもかんでも免許、免許という人がいて、電気工事士免許があれば面倒な指摘から回避することが可能です。
また、家のコンセントやスイッチの交換の修理についても、自分でできます。DIYで電灯の増設はもちろん、ガーデニングのために自宅の庭にコンセントを設置したり、庭に電灯を設置することも可能になります。業者に頼むのと違うのはコストだけと思いがちですが、自分でやれば納得いくまで手直しが自由という点に大きなメリットがあります。
コンセントを設置したものの場所が微妙に悪かったり、コンセント数が足りない、スイッチの色やカタチが気に入らない。ということを、いちいち業者に依頼していたのでは時間がかかりますし、自分のこだわりに付き合ってもらうのもたいへんです。
そして、自分の家の配線を全部自分ですることも可能です。大工さんに家だけ建ててもらい、電気配線は自分でやり、自分で電力会社に引き込みを申請することも可能です。古めの家の配線を一新したり、太陽光発電発電設備を自分で設置して自分で電力会社に接続を申請することも可能になります。
ただ、自前工事での申請は、東京電力では電気工事士免許があれば受け付けてもらえますが、他の電力会社では「電気工事業」でない人の申請には制限があることもあるようです。
つづく