パナソニックが天井内蔵のPoEによるイーサネットハブを展示
先週開催されたInterop Tokyo 2019ではPoE製品といえば、NTPで時刻同期する時計が話題になりました。今回発表されたのは無線LANタイプですが、PoEタイプもあります。どちらにしても配線は1本です。
そして、パナソニックが展示したハブは天井内蔵タイプ。2020年度発売予定と先ですが、シーリングライトの150mm穴と同じ穴に設置できるため、シーリングライト穴の転用のほか、穴をあける道具の共通化が可能です。電気屋さんなら道具を持っているでしょうし、新たにネットワーク屋さんが道具を買うにも簡単です。
https://panasonic.co.jp/ls/plsnw/product/lan/pn260000.html
穴をあけて設置してしまったら、工具レスで取り外しや交換ができる点も良い点です。今はイーサネットハブだけの製品化予定ですが、無線LANのアクセスポイントもこの規格で製品化することができるでしょうし、PoE自体も最大25.5W供給できる「PoE+」、最大71W供給できる「PoE++」と発展中で、パナソニックが展示したハブも、PoE++で受電し、PoE+を5ポート給電できるようになっています。
PoEである理由は、電源の配線がいらないことです。天井や壁の中に電源を通す場合、通常のテーブルタップを転がすのはグレーゾーンですし、安全上、推奨できるものでもありません。完全合法化するとして電源を引いてくるには電気工事士(電気工事業)の免許も必要です。その点、PoEなら、情シスのスタッフでも設置配線することができるようになっていますし、電気工事業の免許のないSIerさんも設置しやすいでしょう。
そして、天井の中にハブを転がしておくのも、テーブルタップを転がしておくのと同じ問題があるので、天井に装着できるハブも必要なのかもしれません。なお、天井から直接LANケーブルが下がってるのはどうかと思いますが、単純に中継・分岐場所として想定しているようです。
個人の家の配線でもPoEに注目したいのですが、探せば給電対応のハブはあります。
そして受電対応の無線LANアクセスポイントやハブもありました。壁内蔵タイプの無線LANアクセスポイントでは配線も楽になります。