AC用のスマートスイッチをDC用に改造。Smart Life系スマートスイッチを12V環境で使う

小さめの太陽光パネルを使って12Vのカーバッテリーを充電、イルミネーションなどに使っている例も多いと思います。その際にオン・オフができるスマートスイッチというとSONOFF SVなどでしたが、SONOFFのeWeLinkでなくてTUYAのSmart Lifeに対応したものが欲しいという人もいるはずです。

eWeLinkとSmart Lifeの違いとしては、ログインの柔軟さや、Amazon Echoで日本語スキルが提供されいてるなどSmart Lifeのほうが使いやすいという人もます。しかし、SONOFF SVに相当するようなDC動作をするものは見かけません。そこで、AC用のスマートスイッチを改造してDC12VやDC5Vで使えるようにしたいと思います。

Smart Lifeアプリを使う、SONOFF Basic風の内蔵用スマートスイッチを購入してみた

用意したのは、以前にも紹介したオレンジ色の箱に入っていて、SONOFF BasicにそっくりボディのSCW NF101です。

本体のプラスチックボディを開けば基板が取り出せます。片面基板でパターン面には濃い塗装がしてあり、回路を追うのが難しいのですが、幸いにして電源管理ICのOB2222があり、リファレンス回路に近い構成となっています。そのOB2222周りを改造することでDC電源に対応できそうです。

そこで、パターンをたどっていくと、DC5V出力があり、そこにはコイルとダイオードがつながっていました。コイルとダイオードを撤去すれば5Vの電源を投入できる箇所ができそうです。

タテに2つの足が出ているのがコイルです。そして、その右上はダイオード。この2つを外せば電源回路が切り離せます。

ここはヒューズ抵抗のようですが、取り去ることで、リレーでオン・オフする回路と、スマートスイッチ全体の電源の回路を切り離すことができます。

部品を3つ取り外しました。ハンダごては400度くらいの温度が出せるものが必要です。

ダイオードを取り外した際、熱が足りずにパターンごと剥がれてしまいました。細い緑線に相当する部分が離れてしまい、肝心のリレーへの電源供給ができなくなり、スマートスイッチの意味がなくなってしまいました。そこで、太い緑の線のとおり、ジャンパ線でリレーに電源を供給できるように接続します。

ジャンパ線が装着されました。そして、電源を供給するよう電源のリード線を接続します。黒のコードがつながっているところがGND(グラウンド)に相当します。

プラス側はこのようにコイルを外したところに赤のコードを差し込みはんだ付けします。赤い線には5Vの安定化した電源を接続します。

プラスチックボディに収めました。出ている電線部分に5Vを加えると制御部分が稼働するように改造。コントロールされたい電源は本体のターミナルブロックに接続します。

12V→5VのDCDCコンバータです。じつは100均にあるクルマのシガライター用のUSB電源の基板を取り出したものです。100均のものを使うのが安くて入手性もよくてベストでしょう。基板にはターミナルブロックを付けました。

接続完了です。これで直流12V電源の環境でもSmart Lifeのスマートスイッチが使えるようになりました。接続は12Vを5Vに変換するDCDCコンバータ基板の出力を本体の電源に使っています。12Vの電源は電圧変更の基板と本体のリレー「IN」に接続します。

そして、出力はOUTのほうです。12Vのイルミネーションなどがオン・オフできるようになりました。

 

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