岩崎電気の「IoTスマートスイッチ Link-S2」を使ってみる【まとめ編】
うちにやってきた岩崎電気の「IoTスマートスイッチ Link-S2」。最終的にいいか悪いかは、使う人の使い方次第になるというのは大前提ですが、最初からわかってるところも含めて、使っているうちに見えるメリット・デメリットをまとめておきます。
岩崎電気の「IoTスマートスイッチ Link-S2」を使ってみる【アプリを複数のスマホに設定編】【Google Home登録編】
メリット
- 取り付け時にVVFケーブルが固定しやすい
- 国産(と思われる)アプリ&クラウドシステム
- 人感センサーの応用の可能性
- コスモシリーズワイド21とデザインの統一性
- LINE Clovaへの対応
- PSE/技適に対応
デメリット
- 高価
- スイッチが1つでいい場所には混乱のもと
- 人感センサーの設定がいまひとつ
- スケジュール設定がいまひとつ
- アプリの操作性
- 対応機器が少なく、他機器との連動が現時点で絶望的
メリットは第一にケーブルの固定
まず、Link-S2のメリットですが、ケーブルの固定がしやすいのは何よりです。国内では単芯のVVFケーブルを差し込めるようになっているのは本当にありがたいです。
ちなみにSONOFF Touchは真鍮製で強度がなさすぎなのでここに力のかかるVVFを直接差し込むのは危険です。そのほかの機器はターミナルブロックが多いので、これもVVFを差し込める強度があるとは思えません。
使う場合は(決して推奨しませんが)VFFコードの太いやつと棒圧着端子と差し込みコネクターを付けてVVFと接続して力を逃がすようにしてます。線バラのものも棒端子と差し込みコネクターでしょうか。ただし、VFFコードの皮膜がどこかに接触して損傷しないように厳重な注意が必要です。
続いて、アプリが国産というのは使う人の考え方次第ですが、eWeLINKやSmart Lifeが信用できないならこれしかないでしょう。
そして、人感センサーです。スイッチの前に近づいたらオンということができるのもLink-S2ならではです。
デザインの点でもセンサー部分を除けばコスモシリーズワイド21とデザインの統一が図れます。ハンドルやプレートをほかのものに変えれば色やタイプも変更できます。
LINE Clova対応はLink-S2くらいしかないですね。そして、技適やPSE対応なので、正式に電気工事店に頼むことができます。
デメリットは高いことと他機器の連携がないこと
なにより高価です。1万円以上というのは他に比べてメリットがあるにせよちょっと高いです。ラインナップも最低でもセンサーなしのスイッチが1個パージョンの安いものを出してくれないと選ばれにくいです。
人感センサーは面白い機能ですが、少し中途半端です。センサーが反応しているときだけ点灯することができ、反応が消えてから指定の時間が立つと消灯します。センサー反応したときに点灯し、消灯は手動(もしくはかなりの長時間)という設定もないと、入り口に設置して入ってくるときにオンしても部屋の中でスイッチのセンサーの検知範囲からいなくなるとすぐに電灯が消えてしまいます。
また、逆にセンサーに反応したらオフという設定もあってもいいです。
センサーそのものの問題としては、反応が数秒遅れることと、光センサーとの兼ね合いを勝手に判断され、昼間は反応しにくいことです。明るいと反応しない仕組みなんでしょうけど、もう少し細かく設定させてもらえないと使える範囲が狭まります。
同様にスケジュール設定も、「起床」や「就寝」「外出」など決まっているのはいいですが、それぞれオンやオフが固定されていることです。自由に設定したい場合は「カスタム」になるしかないのは違和感ありです。
そして、そもそもアプリの操作性が悪いです。起動すると「スイッチ操作」でなくて「グループ操作」になります。グループ操作は巨大アイコン付きの1画面に1グループとなっており、2つのスイッチを別々に操作するにはそれぞれのスイッチだけを登録したグループを作り、横スクロールで切り替える必要があります。大きな画像アイコンはいらないので、グループの全体が1画面にまとまっていたほうが操作は楽です。
ほかにもアプリの操作性では複数のスマートフォンに登録する場合が面倒です。IDとパスワードを使ってもっとシンプルにならないのかと思います。セキュリティのことも考えてのこの仕様かもしれませんが、もう少し方法はあるように思います。
そして、すでにスマートホームの囲い込みははじまっています。Smart Life系はほぼ共通で使えることに気づいてる人は増えてきています。日本ではアイリスオーヤマ、ニトリ、プラススタイルなど陣営がひろがっていますし、ニトリのシーリングライトではなんと、独自アプリとせずに「Smart Life」でやる、としているところもあってSmart Life同士ならさまざまな連携がアプリ内で完結することが気づかれようとしています。
せめてIFTTTなどのさらに連携させるための仕組みとのつながりは必須のような気がします。
結局、買ってもいいのか?
VVFを使った配線がまともにできて、PSE/技適に対応というとLink-S2は現時点で唯一の製品のような気がします。そこに納得できればこれしかありません。
そして、いくつか改善がされればLink-S2は積極的に選ぶ製品になるのかなと思います。アプリとクラウド側でなんとかなりそうな部分のため、Link-S2の購入後にも対応できる可能性があることです。
そして、ハードウェア的なところでは、追加ラインナップとして「センサーなしスイッチ1個」仕様も用意してくれると使いやすいように思います。みまもりでサブスクがあることとセンサーがあることの関係はなんとなく想像できるのですが、現状では単体のスマート壁スイッチとしは過剰装備です。
いったん了。。。
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