クルマのハイブリッドもいろいろある。ホンダ「FIT」は電気自動車により近い方式

FITの話が出たついでにクルマのハイブリッド車の電動具合についてまとめてみました。方式はさまざまです。モーターでエンジンの回転をアシストするだけの簡易的な方法から、複雑な協調制御をやってる方法、さらには完全にモーターで走行してエンジンは発電に徹する方法まであります。

下記は現在ある方法の一覧です。電動具合の大きさに応じていちばん上が電気自動車で、下に行くにしたがって従来ながらのエンジン車です。2から5がハイブリッド車ということになります。

  1. 充電池でモーターを動かして駆動駆動
  2. エンジン+発電機→モーターで駆動
  3. エンジン+発電機→モーターで駆動+高速巡航だけエンジン直結
  4. エンジン+発電機+モーター+駆動 を連続的に変化
  5. エンジンで駆動、ちょっとだけモーターでアシスト
  6. エンジンで駆動

1は純電気自動車で、2が日産のe-POWER。

3は次期ホンダ「FIT(フィット)」の新型の「e:HEV」という方式で従来は「i-MMD」と呼ばれていた方式。三菱自動車のアウトランダーPHEVはプラグインハイブリッド車ですが3です。

4がトヨタのTHSです。II型も含めて細かい差があるものの、エンジンとモーターと発電機があり、動力分割機構でその3つと駆動を連続的に振り分ける仕組み。

5は昔のホンダの1モーターハイブリッド「IMA」などが該当するもののアシスト具合が微少というが微妙すぎるスズキのSエネチャージまでいろいろあります。

そして従来ながらの6です。

上にいくに従って電動化のおかげで整備箇所が減りメカニズムがシンプルになるはずですが、トヨタのTHSはシンプルとは言い難いです。圧倒的な数が出ているので技術的な進化もコストダウンも進んでいるだけです。できればもうこの方式は選びたくないですね。

すでに電気自動車ではエンジンエンジンオイル交換とトランスミッションオイルやクラッチのメンテナンスも過去のものになっています。ハイブリッド車も駆動系がシンプルになることで、よりメンテナンスフリーだったり、廃オイルの問題なくクルマを使えるようになります。今後、クルマを買うなら燃費だけでなくメンテナンス時の廃棄部品や廃オイルといった環境負荷まで考えるなら、メカがシンプルで電動具合の大きいクルマを買いたいところです。

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