純EVのプジョー e-208がデビュー、50kWhのバッテリー、素で389万9000円、ふつうのコンパクトカー、充電口が後方左

ちょっと欲しくなる感じのEVがデビューしました。プジョー 208の電気自動車版のプジョー e-208です。

バッテリーが50kWhと新型リーフの標準車よりも大きく、エアコンのスペックからして水冷で、熱による充電能力低下や劣化対策という点では安心です。

バッテリー関係で大きな問題があるとすれば給電に対応しないということです。プジョーの公式情報からは読み取れませんが、電気自動車系の有名ブログでは給電は非対応としています。V2Hなどとの組み合わせができないとすれば   残念ですが、これは、途中で仕様変更できるほどの問題だと思います。

給電はできなくてもCHAdeMOのソケットは付いていて急速充電に対応しています。プジョーからは欧州仕様のCOMBOの充電端子が右後ろにある写真しか提供されないのですが、一部のニュースには別撮りしたと思われるCHAdeMOのコネクタがある写真が掲載されています。

COMBOと違い、充電口の蓋を開くと左側に普通充電、右側にCHADEMOのソケットと2つのソケットが装備されています。後方にあることで充電設備へクルマの近づけが圧倒的に楽になります。日産リーフの前から突っ込む形で不便を強いられている人にとっては本当にありがたい後方充電です。普通充電は6kWhに対応しています。

比較的十分な量の充電池、適度なサイズ、水冷のバッテリー、ガソリン車とほとんど変わらない外見、日産リーフとほぼ同等の価格などいいことばかりです。

気になるのは前輪駆動なこと。これからの電気自動車専用パッケージでは後輪駆動が多いですが、ガソリン車と共通パッケージなのでプジョー e-208は前輪駆動です。駆動レイアウトが自由な電気自動車の場合、前輪を駆動したのでは非効率だと思っています。前輪を駆動するということはハンドルの切れで曲がる等速ジョイントやダストブーツの負担が大きいです。大きく曲がるジョイントでロスが発生し、後輪よりも劣化の早い前輪のブーツ切れでグリスが飛び散り、多額の費用を負担した人もいるかと思います。

後輪駆動だとそもそも曲がらないのでジョイントやブーツの負担は全く違います。電気自動車の圧倒的なメンテナンスフリーは後輪駆動やインホイールモーターこそ生きると思います。後輪駆動のほうが走りも楽しいです。

なお、雪道は前輪駆動が有利などと言いますがそれはガソリンエンジンだからであって、緻密な回転制御ができる電気モーターならほとんど関係なくできるはずです。発進時は後輪のほうがトラクションがかかりやすくバッテリーも後ろ側に積むことを考えると回転制御が緻密にできるなら後輪駆動のほうが有利です。欲を言えばインホイールモーターで左右独立なら完璧でしょう。

とにかく、かなり魅力的な一台。フォルクスワーゲンのID.3、ホンダeがまだ発売しておらず値段も発表していませんが、プジョー e-208は当面、かなり競争力の高い一台になると思われます。












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